スーパーロボット大戦OG外伝
0565話
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
……
「ええいっ、貴様如きにこの世界を壊させはしない! この世界は、私や兄様が生まれた地なのだから!」
『哀れな。全ては闇から生まれ、闇に還るのだ。お前と、その兄も同様に』
「ふざけるなっ! 兄様はようやく……ようやく病の苦しみから逃れられたんだ。それを……それを貴様のような奴に!」
ダークブレインの一言は、間違い無くスレイの急所を抉った。そしてスレイはそれにより頭に血が昇り、エルアインスの機動を今までの余裕のある物から鋭く……そしてギリギリのものへと変える。
当然、ダークブレインがそんな隙を見逃す筈も無く。
『我等の闇へと還るがいい』
その言葉と共に右手から放たれたエネルギー波がスレイの乗るエルアインスへと向かい……
「ちぃっ、させるか。加速!」
ツイン・ドライブを全開にし、精神コマンドの加速をも使用してスレイの乗るエルアインスへと向かおうとするが……間に合わないっ!?
そんな絶望が俺の脳裏を過ぎる。それでも最後の足掻きとばかりにファントムを発射しようとしたその時。
「スレイッ!」
白銀の機体が、上空から落ちるようにして落下してきてスレイの乗るエルアインスを弾き飛ばす。それは、アステリオンAX。スレイが流星と呼んで馬鹿にしていたアイビスの乗る機体だった。運動性に特化して装甲の薄い、AMに分類されているその機体が最高速度に近い速度で、仮にもPTであるエルアインスに体当たりをしたのだ。当然ただで済む筈も無く、右腕が弾け飛び、装甲がひしゃげ、頭部も半ば破損している。
だが不幸中の幸いと言うべきか、エルアインスと衝突した衝撃で両機ともに弾け合ってそれぞれ違う方へと吹き飛ばされる。次の瞬間にはエルアインスのいた空間をダークブレインの放ったエネルギー波が薙ぎ払うが、幸いにしてアステリオンAXもエルアインスもエネルギー波の直撃は避ける事ができたのだった。
「グレイプニルの糸、起動!」
直撃はしなかったが、アステリオンの装甲は一部が溶解し、エルアインスは右の手足が消失するというダメージを受けている。その2機に近づき、ヒュドラの先端から伸ばしたグレイプニルの糸がアステリオンAXとエルアインスへと絡みついて固定する。精神コマンドの加速が効いた状態のまま、その2機をシロガネまで運び……
「何故だ、アイビス。何故私を助けた!?」
「だ、だって……スレイも、私の仲間だから……共に宇宙を飛ぶ為の、星の彼方へと向かう為の……」
「馬鹿なっ! 私は既にお前達の仲間ではない。今の私はシャドウミラーのスレイ・プレスティなんだぞ!」
「それでも、それでもさ。一緒に宇宙を目指したんだから……仲間なんだよ」
そんな風に叫ぶスレイと、額から血を流しながらも告げるアイビス。そして先程の衝撃で気を失
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ