反董卓の章
第23話 「…………メロン?」
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精神的につながると?」
「そうよん。つまり……三 (ピー)ってわけよぉ!」
「違う! てか隠せてねぇ!」
あ、盾二が身動いで腰が引けた。
「冗談よぉ……チッ」
「舌打ちっ!?」
うう……盾二を救うためと説明を受けたが、やっぱやめときゃよかったかなぁ?
「まあ、冗談はともかく。二人のオリハルコンスーツも含めて媒介にするのよ。だから精神はなるべく平静に保ってね。直ぐ終わるけど」
「……そう祈る」
「大丈夫よ、もう一人のご主人様。ご主人様もいいかしら?」
「あ、ああ……」
イマイチ信用ならないんだがなぁ……しょうがない。
俺は盾二の横に並び、目を閉じる。
「じゃあいくわよ……ブラァァァァァァアァァァァァァァァァァァッ!」
「「 !? 」」
変な掛声と共に、一瞬の強烈な頭痛。
そして俺達は、意識を失った。
―― 劉備 side ――
「……え?」
私が前方を睨みつけていると、周囲の火柱が霞のように消え去った。
周囲を見回すと、周辺で荒れ狂っていた蛇のような火は、どれも霞のように消えていく。
「こ、これは……まさか!?」
私は青い顔で振り返る。
けど、周囲は先程までの噴煙と砂塵で見通せるほど視界が開けていない。
「!? 誰か! 朱里ちゃん! 愛紗ちゃん! 鈴々ちゃん!」
私が叫ぶと、周囲にいた兵が何事かとこちらを見る。
そのことでようやく兵も、周囲の状況が変わったことに気付きだした。
「ご主人様を! ご主人様を探して!」
怒りのまま攻撃の指揮をしていたことに、ようやく気付く。
冷静になった私は、急に不安に襲われた。
(急に収まった天変地異……まさか、ご主人様!?)
考えたくない状況がいくつも頭に浮かぶ。
馬正さんだけでなく、ご主人様まで失ったら。
私は……私は!
「誰でもいい! すぐにご主人様を……」
「そんなに慌てないの、劉備ちゃん」
「!?」
突然、名を呼ばれてそちらを振り返る。
そこにいたのは……変な人。
「えっ……?」
私が絶句すると。
「だ、誰だ貴様!?」
「董卓軍の者か!?」
「うげっ……きもちわるっ!」
「だ〜れが三国一のバケモノだってぇ!?」
「いや、言ってねぇ! けど自覚あるっ!?」
周囲の兵が叫ぶけど、それよりもその人の肩に担がれた二つの人影に、私は驚愕した。
「ご、ご主人様!?」
その方に担がれた姿は、二人とも黒い服だった。
そして同じような顏。
だけど一つだけ違うのは、片方は流血しているということ。
私の言葉に、その筋肉ムキムキの変な人は苦笑してこちらへと向か
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