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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第313話】
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さあ此方へどうぞ! ……って、よく見たら有坂くんじゃん! そしてそっちはイギリス代表候補生のオルコットさん!」

「ど、どうも」


 少し照れながらセシリアは頭を下げた。

 ……てか、俺とセシリア入れて六人って少なすぎだな。


「部長さん、ビラとかは配ってないのですか?」

「……ビラは配ってないのよね〜。 その前に刷ってすらないんだけど――それはさておき、ようこそ吹奏楽部の楽器体験コーナーへ!」


 ちょっとテンションが高めの部長さん――余程人が来なかったのだろう……目から汗が流れそうだ。

 ――と、ここでセシリアが。


「あの……此方では、どの楽器を体験させてもらえますの?」

「ん? 今あるやつならどれでも! 因みに私のオススメはホルンよ。 ホルンって形が素晴らしいわよね。 うにうにしてて」


 そう部長が語るホルンを見ると、確かに言う通りうにうにした形をしてるのだが――うにうにしてるから気に入ってるのだろうか。

 他にもバイオリンにフルート、トランペットもあれば何やら見たことが無いような楽器も見えるのだが――。


「折角だし、有坂くん。 早速どうぞ!」


 そう言ってさっきまで手入れ――チューニングしていたホルンにマウスピースを差して渡してくる部長さん。

 受け取ると、ずしりと見た目よりも重い印象を受けた。


「……持ち方ってどうやればいいのです?」

「んとねー。 右手はまずここに指かけて、親指は奥のほう。 で、此方の出口あるじゃない? そっちに左手を突っ込んでみて」

「成る程。 ……こんな感じですか?」


 若干持ちにくい体勢なのだが、多分ホルンを吹く人皆この体勢なのだろう。

 ……そう思うことにした。


「じゃー、勢いよく吹いてみようー。 さんはいっ」


 促され、言われた通りに息を吐いてみる。


「ふー! ふーっ!! フーッ!!! フーッ!!! ……三半規管が強化されますよ、これ」


 幾ら吹いても音が鳴らず、このまま息を吐いても肺活量がアップするしか思えなかった。


「あー、えっとね、実は思いっきり吹くんじゃなく、まずはマウスピースにこう口を当ててみて?」


 自分の唇の両端を押さえて見せる部長さん――てか、何で思いっきり吹かせたんだろうか?

 ……まあ、気にしても仕方ないので言われた通りに口を着ける。


「こんな感じですか?」

「うん。 それで、真ん中から一定で息を吐く様にするの」

「了解です」


 言われた通りに一定の息の量で吹いてみるが鳴らず、再度強めに一定量で吹いてみると少しだが音が出た。


「……出たことは出ましたが、ホ
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