憎悪との対峙
17 悪の巣窟
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機械は重いのか、ゆっくりと地面に置かれた。
そして6名の部下たちは一斉にユナイトカードを使って禍々しい怪人へと姿を変えた。
ジャミンガーだ。
電波ウイルスと人間の融合体。
人間と電波ウイルスが偶然出会って、融合して誕生するのはかなりの低確率だ
だがユナイトカードはその理論を覆した。
カードに前もって捕獲したウイルスを閉じ込めておくことで、使えば誰でも電波変換できてしまう。
そんな超人をいとも簡単に作り出せる脅威の兵器だった。
「こっちにはいないぜ」
「こっちもだ」
「お前はあっちを頼む」
「...」
徐々にスターダストの方に迫ってくる。
そしてとうとうスターダストの隠れるダンボールの方にきた。
「!?ぐぅ!!うわぁぁぁぁ!!!」
スターダストは顔面を肘で叩くと足を払って窓の外に放り投げた。
悲鳴が倉庫中に響き渡る。
「やはり来ていたか...」
安食はため息をついた。
こういう時に限って嫌な予感というのは当たる。
何故かは分からないが、いつもこうだ。
まるで不幸に愛されているかのようだった。
「おい!!誰かいるんだろ!!」
「出てきやがれ!!!」
ジャミンがーたちは大声で怒鳴り散らす。
そしてスターダストは逃げられないことを悟り、姿を現した。
「テメェ....」
「こいつは...ロックマン?」
「でも色が違う....何者だ!?」
「....」
「そういうことか...昨日、私の部下が殺されたのは君の仕業か...」
何も答えないスターダストの姿を見てジャミンがーたちはパニックを起こす。
基本的なシルエットはロックマンと瓜二つ、それにあらゆる武装が装備されている。
未知の電波人間だ。
「殺れ」
安食のその言葉を引き金にジャミンがーたちは一斉にスターダストに襲いかかった。
コンクリートの地面を蹴り、それぞれ『ソード』や『ワイドソード』といった武器を構えて突っ込む。
だがそれに対してスターダストはスロースタートだった。
「このやろう!!!」
「ハッ!!ヤァ!!!」
1人目のソードを交わして、握りこぶしで太ももを砕く。
「うっ!!?」
「ヤァァ!!!」
トドメはバランスを崩したところに顔面への膝蹴りだった。
そしてすぐさま次の相手へと攻撃に移る。
心臓めがけて向かってくる拳を肘で弾き、ターンして肘で顔面を砕いた。
「ぐぅぅぅ!!!」
3人目は腕のカッターで持っていた重火器を払っては足に刃を突き立てる。
そして前方に飛び、両手で体を支えた体勢になる。
いわゆる『チェア』というやつだ。
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