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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『夜の出来事』
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泣きながら俺に突撃してくる。

「グフッ!?」

普段ならば防げるハズなのだが怪我をしている俺は耐えきれず、

「グボァーッ!!」

変な奇声をあげながら床に倒れ込む。

「うあぁぁぁんっ!!」

そんな零に気づかないのかただ泣き続けるフェイト。

「ぐっ!(傷が開く〜! つか泣いてて抱きついている腕の力が強い事に気付いてない!?)」

そんな俺をよそに……、

「私……母さんに私の身体の事を聞いた時……怖かった……私の記憶も身体も造られたものだなんて!」

泣きながら話し続けるフェイト。

彼女は恐らく『他人(ひと)』とは違う生まれ方をしたために自分の存在を否定される事を極端に恐怖したのだろう。

「私に……優しくしてくれた零が……私の身体の事を知って私の事を嫌わないか不安だった! 捨てられないか不安だった!」

「フェイト………」

俺には想像もつかないほど彼女は悩み恐怖したのだろう。

俺はフェイトの頭を撫で、

「大丈夫……さっきも言っただろ? お前はお前だって……俺はアリシアとしてではなくちゃんとフェイトとして見ているから」

俺はフェイトをあやしながら言う。

「零………」

次第に涙声から普通の声色になっていくフェイト。

「落ち着いたか?」

「うん」

まるで憑き物が落ちたかのように顔を赤らめながら笑顔を見せる。

「そうか……なら頼みがある……」

「えっ!? な、なに!?」

「悪いけど……千歳……呼んで来て」

気が緩んだせいか身体の傷が開き巻かれた包帯が赤く染まっていく。

「俺……もう……無理」

俺は意識を手離す。

「キャーッ!? 零ーッ!?」

突然の事にフェイトが叫ぶ。

すると、

「零様ーー!!」

異変を察したのか慌てた千歳が部屋のドアを開けて入って来る。

「千歳! って! なにその格好!?」

突如現れた千歳のその姿に驚くフェイト。

「えっ? ただのパジャマですよ?」

千歳の格好はというと、

まるでレースのカーテンのような薄く透き通る素材でできたネグリジェに、

その下は黒のフリルがあしらわれた下着とガーターベルトだった。

元々の容姿と相まってこの姿を見た者が男ならば必ず魅了されるだろう。

「それパジャマ!?」

「えぇ、本当は私は寝る時は何も着ない派なのですが零様が何か着てほしいとおっしゃられたのでこの服をパジャマ代わりにしています」

何事もなく普通に答える千歳。

「ところでフェイトさん……」

「はい……」

「契約ラインを通じて零様の生命力に異常が生じたので慌てて来ましたが一体何があったのですか?」

てきぱ
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