第V章 遠山の血
第015弾 「中学」
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から俺の方に近づいてきた。
「ああ、特にラストシ−ンとかやばかったな−」
俺と遠山は映画に関する感想や他に自分の好きな、作品の事について話しながら帰路についた。
「あ、遠山。俺ん家こっちだから、じゃ−な」
「ああ、後。遠山なんて他人行儀な呼び方じゃなくてキンジでいい。じゃ−なコウヤ」
「おう、じゃ−なキンジ」
俺はそう言ってキンジと別れ路地裏の中に入って行った。
「で?そろそろ出て来いよ。アメリカからの追跡者さん?」
俺の言葉と共に、五つの人影が俺を囲う様に出現する。
「ほう、気配は完全に消して居たはずなのだがな・・・まあいい、要件は分かっているだろうな・・・
・」
「ま、大方、俺の所在が割れたから捕縛もしくは殺害してこいつう−、ありふれたどうでもいい仕事だろ?」
道端に転がってるゴミを見るような目で、追跡者達に告げる。
「分かっているなら、無駄な抵抗はせず私達についてこい。抵抗するならば−−−−ここで殺すだけだ」
そんなふざけた事を言う、追跡者に対し俺は眼の色を変え答える。
「は−−っ、傲慢さの塊だなお前らは。
つか、勘違いしてね?命を握ってんのは−−−−俺だぜ?」
瞬間、追跡者達の死点に鉄矢が次々と突き刺さり、追跡者達の体はもの言えぬ骸に変わった。
「八ッ−−−−くだらねぇ」
俺はそう言い夕暮れの中に消えていった。
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