異なる物語への介入〜クロスクエスト〜
遭遇2―Encounter2―
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プ的なことをやらかしてしまったんだな。俺がいた世界じゃぁ、SAOはもうクリアされてるんだ」
「はぁ!?」
「なん……だって……!?」
驚愕の叫びをあげると、隣でカイも同じく叫ぶ。
「で、俺は……そうだな、《ナーヴギア》の後継機みたいなやつの実験に協力してたんだが……何があったのか……」
あいつまだ懲りてなかったのか……?とぶつぶつセモンが呟くが、やはり何のことなのかさっぱりわからない。
「たぶん電波の混信的な物が起こってしまったんだろう。……フレイとカイは、これからどうするんだ?できれば俺達もご一緒出来ればな〜なんて」
「ああ……」
「いいぜ。とりあえず、まずは別の層の確認だ。転移門が使えないから、迷宮区を突破することになる。いいよな、フレイ?」
「俺は別にかまわないぜ。セモンとハクナは?」
「オーケー。ハクナもいいよな?」
「はい。大丈夫です」
よし、と呟く。
「それじゃぁ行こうか。……一応パーティーを組んでおこうぜ」
メニューウィンドウを開き、パーティー申請。『【Kai】にパーティーを申し込みますか?』との表示に【Yes】を選択。HPバーが表示される。しかし、問題はセモンとハクナだった。
パーティー申請が出来ない。加えて、今気が付いたのだが二人にはカラーカーソルもHPバーも無いのだ。
「な……どうなってるんだ……?」
「き、機種が違うせいなのか……?ごめん、俺にも詳しいことは分からない。ああくそっ、秋也か陰斗がいればな……」
がりがりと苛立ち交じりに頭をかくセモン。
「と、とりあえず、その《迷宮区》に向かってみましょう!あの、何かわかるかもしれませんし……」
「そうだな……」
ハクナの意外な落ち着きぶり(落ち着いているのかは謎だが)に感心しつつ、フレイはうなずく。
「それじゃぁ、迷宮区に向けて出発だ!」
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