暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0564話
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ドウミラー隊各機の様子を見る限りでは、装甲に若干の損傷を受けている機体はあるものの、それでも小破レベルまでの損傷を受けている機体は存在していない。
 ヒリュウ改やハガネの方を見ると、あちらでも既に態勢を整えて何があってもすぐに反応出来るようになっていた。
 そしてメガ・バスターキャノンとグラビトン・ランチャーの威力が強すぎたのか、未だに爆煙が晴れない状態で全ての機体が何か異変があったらいつでも対応出来るように準備を整えて1分程。それでも、未だに異変は無い。そんな状況に焦れたのか、コウタが自分を納得させるように呟く声が聞こえてきた。

「俺達3機にやられる程度で世界を破滅させるだって? ダークブレインなんて大袈裟な名前は笑わせるぜ」

 あるいは、その言葉が切っ掛けになったのだろう。不意に爆煙の中から声が聞こえて来る。

『我等は言った筈。生命体の痛み、苦しみ、悲しみ、憎しみ、蔑み、嫉み、怒りといった負の感情を糧とすると。お前達がその力を発揮すればする程に我等は変貌を遂げるのだ。その結果をお前達自身の目で確かめるがいい』

 ダークブレインの言葉と共に、爆煙を掻き消すかのように緑とオレンジの光が周囲を照らしだし……次の瞬間、ダークブレインはその姿を変えていた。
 つい先程までは鎧を着ているかのような姿だったのだが、いまはその鎧にコウモリのような羽が生え、同時に尻尾が腰から伸びている。足も靴を履いていたような形状だったのが、今は鉤爪のようなものが生えた悪魔らしい姿と言えるだろう。そして何よりも頭部だ。先程まではまるで兜でも被っているかのような状態だったのが、今ではその自慢の脳が剥き出しに近い状態になっている。……恐らくは奴の自信の現れなのだろう。
 そしてその大きさは先程の状態でも100m程度あったのが、今は150mを優に越えている。
 ……羽といい、尻尾といい、微妙に俺の異形化の状態に似ているような気がするな。

「へ、変身して巨大化しただと!?」

 コウタの驚愕の声がオープンチャンネルで響き渡る。

「奴はあのようにこちらの能力に応じて変化していき、最終的には世界そのものを食い尽くす」
「そんな、それではまるでレジセイア。ノイ・レジセイアのようですの」

 ロアの呟きに、アルフィミィが言葉を重ねる。

「つまり何だ、俺達が奴を攻撃すればする程に奴は強くなるってのかよ!?」
「ほう。貴方にしては聡明ですね、マサキ。その通りのようですよ」
「うるせぇっ! こんな時に喧嘩を売ってくるんじゃねぇっ!」
「マサキ、落ち着くニャ」

 呟くマサキに、シュウがからかうように告げ、瞬時にマサキが顔を真っ赤にして怒鳴る。

「傷が回復する再生だけじゃなくて、進化して成長するのかよ。また厄介な……どうにも、アクセル
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