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駄目親父としっかり娘の珍道中
第51話 結局子供は親が好き
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とイチゴ牛乳を飲んでる銀時と、その横で哺乳瓶の中のミルクを飲んでいる勘七郎を見る。つくづくあの二人は何処か似た雰囲気を持っている。
 其処が何となく笑えてしまったりするのだが。
「どうだぁ? 美味いか? 一仕事終えた後の一杯ってなぁ格別なんだよ」
「だぶっ!」
「あぁ、これ飲みたいってかぁ? 馬鹿言うな! ガキの癖に背伸びしてんじゃねぇ! こう言うのはなぁ、あちこちに毛が生えてから飲むもんだ」
 別にあちこちに毛が生えなくてもイチゴ牛乳は飲めると思うのだが。そんな事を言いながら、銀時は同じベンチの端に座ってるなのはを見た。
 あれから少し元気がないようにも見える。
「どしたぁ? 腹でも痛いのか?」
「ううん、そうじゃないの。お父さん、今日はごめんなさい」
「どしたぁいきなり」
「今日は、私のせいでお父さん大変な思いしちゃったでしょ。だから、ごめんなさい」
 どうやら、今回の騒動の原因が自分にあると思い込んでいるようだ。そんな事かと銀時は立ち上がり、そっとなのはの頭に手を置いた。父親らしい手の温もりが伝わってくる。
「ばぁか、ガキが親に迷惑掛けるのは当たり前の事だ。一々そんな事でウジウジしてんじゃねぇ。お前らしくねぇぞ」
「そ、そうかなぁ?」
「そうだ、お前はもっとお前らしく自由きままでいりゃ良いんだよ。ガキってなぁそんなもんだ。手の掛かるガキほど可愛げがあるって言うしな」
 銀時らしいぎこちない励まし方だった。だが、その励ましのお陰でなのはの中にあった罪悪感が消えていく感じがした。
「ほれ、とっととけぇるぞ。明日はてめぇが飯当番だからな。今回は結構仕事したから糖分補給しねぇといけねぇから小豆をメニューに加えとけよ」
「うん!」
 銀時に続きなのはもまたベンチから立ち上がり帰り道に向う。そんな銀時の背中に向かい勘七郎が声を挙げる。別れを惜しんでいるのかも知れない。そんな勘七郎を見た銀時は片目だけ向けて言葉を投げ掛けた。
「こいつを飲みたかったら、今は目一杯泣いて、目一杯母ちゃんに迷惑掛けな。そんで早く大人になって、目一杯迷惑掛けた分だけ、母ちゃんに奉公してやれる位の大人になりな。そしたら飲みに位は付き合ってやるからよ」
 子供にそんな事理解出来るのか甚だ疑問だったりする。だが、その言葉を聞き終えた後、後ろの方で勘七郎が始めて大泣きし、泣き喚く勘七郎にお房が慌てふためく光景が予想出来た。そんな中睦まじい親子を後ろ目に、銀時達は帰っていく。ふと、なのはは銀時の手を握ろうと手を伸ばす。だが、やはりまだ心の中に今回の件での責任が残っていたのか、それを躊躇っていた。諦めようと手を下ろそうとした時、その手を銀時が握ってくれた。
「あ―――」
「ったく、さっきも言っただろ? 気にする事はねぇってさ」
 そう言ってこっちを見た銀時
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