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とらっぷ&だんじょん!
第一部 vs.まもの!
第4話 もくてき。
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流にある『ラフメルの葉』だ。俺は他の材料をアッシュと共に探しに行く。お前らには『ラフメルの葉』を探してもらたい」
「それは命令か」
 壁に凭れかかり、じっと腕組みをしていたディアスが目を開けて尋ねた。
「いいや。その場所には面倒な仕掛けがあり、時間の流れも早い……。仕掛けを突破しラフメルが自生する地点にたどり着くだけで、地上時間で一か月はかかるだろう。この中には、早く用件を済ませて故郷に帰らなきゃならん奴もいるだろう。強制はしない。手伝ってくれるという奴は、ここに残ってくれ」
 ディアスが壁から背をはなし、扉に向かって歩き始めた。
「待ってくれ!」
 アーサーが立ち上がった。
「……何か」
「君は出て行くつもりなのか?」
「俺の知った話ではない」
「仲間が困っているんだぞ! 助け合うべきじゃないのか!」
 ディアスはそのまま扉を開け、無視して出て行った。アーサーが絶句する。張り詰めた空気の中、次いでレイアが立ち上がった。
「……レイア」
「私には関係のない話だ。席を外させてもらう」
「そんな、レイア! 待ってくれ! 君はそれでも騎士なのか!?」
「……」
「君に親兄弟はいないのか!!」
 レイアも教会を出て行く。風が扉を閉めた。
 沈鬱な空気が礼拝室に満ちる。
「……何て冷たい人たちなんだ――呼び止めてくる!」
「よせよ」
 パスカが隅の暗がりで溜め息をついた。
「でも……!」
「解せませんね。何故君がこの場を仕切るのです?」
「オルフェウス……そりゃあ、誰かがみんなを纏めないと」
「もしかして、僕は貴族で騎士だから、その他大勢を管理する権利がある……なぁんて事は思っていませんよね?」
 アーサーが言葉を失う。
「大きなお世話ですよ。考えてもみてください。彼がどの地域の出身かは知りませんが、アスロイトからここまで手紙を運ぶのに平均二か月はかかる。更に僕らがこの町に至る際の崖崩れ……。僕らが命の危険を冒してラフメルの葉とやたを取りに行ったところで、その子が往復の時間を長らえる保証はどこにもないのですよ? もっとも僕にしてみれば、男の為に行動するなんて選択肢自体、有り得ないのですがね」
「じゃあ出てけば?」
 と、オルフェウスの後ろに立つシャルン。
「出て行きませんよ……。冷たい事を言いながら、実は誰より心配している。それがこの僕なのです」
「馬鹿じゃないの」
「だからよせって! 俺らがここで揉めたところで何になるんだよ。で、他のみんなはどうするんだ? シャルン、お前は?」
「あたしは……」
「みんな、ここに来た理由はいろいろだろ。バルデスさんの言う通り、時間がない奴だっているし、何が何でも生きて帰らなきゃいけない奴だっている。考えてみろよ。お前らがアッシュの立場でさ、そういう奴らに嫌々手伝われ
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