第五章 StrikerS編
第百五十三話 『想い、強く…』
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ら守る自身の姿を。
数秒してティアナは目を見開き、
「はい! 必ず使いこなしてみせます!」
「その意気だ」
「ティア! あたしもティアと一緒に頑張るよ!」
「だー! だからって急に抱きつくな!!」
勢いで抱きついてくるスバルの顔を引き剥がすティアナの表情には気負いなどは見られないようで士郎とヴァイスは安心して見守っていた。
「ほら。そろそろすずか嬢達にデバイスを預けてこい。フルメンテナンスをする話だろう」
「「はい!」」
スバルとティアナの二人はそれでトレーニングルームから出て行った。
「…さて、こんなもんで大丈夫っすかね」
「大丈夫だろう」
「士郎の旦那がそう言うなら大丈夫そうっすね。ところでエリオの方は今どうなってっるすか…?」
「あまり構ってられないフェイト嬢の代わりにランサーがさらに槍の修練を仕込んでいるところだ。シグナムとも打ち合っているようだからあれも成長するぞ」
「成長が恐ろしいっすね…」
「だな」
士郎達は成長期は恐ろしいな…と呟いているのだった。
◆◇―――――――――◇◆
アースラの医務室ではシャマルがシホの骨折した腕と、退院したばかりのヴィータの背中の傷を見ていた。
「…どうだ? シャマル、あたしはもう大丈夫だけど…」
「まだ安静ね。いざって時に全力で動けないんじゃヴィータちゃんも不満でしょ?」
「ま、そーだな…」
「私の腕の方はどうなっていますか…?」
「待ってね、シホちゃん」
シャマルが検査機器でシホの腕を見る。
しばらくして、
「うん…。もう大丈夫みたいね。アヴァロンが骨折にはあまり効果を発揮しないことが分かってからすぐに治癒魔法をかけて癒していったからなんとか動かす分には平気よ。完全治癒まで後は二日くらいね」
「ありがとうございます。二日か…」
「シホ…」
そこにヴィータがシホに話しかけてきた。
「ん…? なに、ヴィータ」
「うん。あのな、なのは、オリヴィエ、ランの三人…拐われちまったよな」
「そうね…」
「もっと注意していればよかったって思ったことが―――「はい、そこまでよ」…なんだよ。最後まで言わせろよ」
「ヴィータの泣き言なんて聞きたくないわ。鉄槌の騎士ヴィータはすぐに泣き言を言うほど弱くはないでしょ? 弱音を吐くくらいなら『なのは達はあたしが救う!』くらい言うくらいがちょうどいいし、それにヴィータらしいわ」
「そ、そうだよな! あたしとした事が、少し弱気になってた!」
「その意気よ。私も、その気持ちでいるから平気なのよ」
「あっ…」
ヴィータはそこで思い出す。
自分以上に家族を数人も拐われたシホの方が辛いはずだということを。
「ごめん、シホ…」
「今度は何に対しての
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