第五章 StrikerS編
第百五十三話 『想い、強く…』
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ァイヤー…シュート!!」
たくさん展開したクロスファイヤーが士郎に向かって放たれる。
士郎は想定していたためにすぐにガトリングシフトで向かい撃つ。
そしてすべて衝突し、相殺し合って煙が立ち込める。
しかし魔力反応が落ちるどころかさらに上がっていった。
煙が晴れた先には二丁のクロスミラージュを両方構えて、
「必殺! ファントムブレイザー!!」
遠距離狙撃砲がビームとなって士郎に向かってくる。
あれを相殺するには私の方の火力が足らんな…と心の中でそうごちる。
ゆえに士郎の防御の奥の手を出した。
「―――I am the bone of my sword―――……熾天覆う七つの円環!」
七枚の花弁が咲き誇り、ティアナのファントムブレイザーは鉄壁の防御の前に威力をなくして完全に防がれてしまった。
「すご………ティアナの奥の手をなんなく防いじゃった」
避けた後に事態を見守っていたスバルはその光景に驚いていた。
ティアナも防がれてしまって、さらにファントムブレイザーに魔力を注ぎ込んだために荒い息をしながら地面に両手を着いていた。
「はぁ、はぁ…やっぱりこれも通用しませんか」
「まだまだ喰らうわけにはいかんからな。何事も高い壁でいるべきだと思っている。…しかし、最後は後先考えずに撃ってきたな」
「いえ、結構必勝パターンはあったんですよ? その証拠に…」
ティアナが「ほら」と言いながら士郎の背後に指をさす。
士郎も釣られて見てみるとそこにはスタン性の設置魔力弾が置かれていた。
それに士郎もなるほどと感心した。
「…先ほどの攻撃はこれの設置をするための囮ということか。切り札まで使い捨てにするとは恐れ入ったぞ」
「ありがとうございます!」
「いてて…おう、ティアナ。これなら奥の手の“サードモード”も使いこなせんじゃねーか?」
スバルの一撃を受けて倒れていたヴァイスが起き上がってきてそう話を続ける。
しかし、ティアナは少し不安そうな表情をしながら、
「…まだ完全に使いこなしていないサードモード…あたしが使いこなせるでしょうか?」
「ばぁか…。卑屈になりすぎだ。今のお前なら必ず使いこなせるさ。さっきの遠距離狙撃砲がいい証拠だ。あんなもんを撃てればもう資格は十分だぜ?」
「その通りだ、ティアナ。もっと自信を持て。シホにも教えてもらったのだろう…?」
「!」
それでティアナはシホに教えてもらった言葉を思い出す。
「はい! 常にイメージするのは最強の自分です!」
「分かっているのならばいい。そしてイメージしろ。サードモードを使いこなす自身の姿を…」
士郎にそう言われてティアナは目をつぶりイメージした。
スバルを遠距離か
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