第五章 StrikerS編
第百五十三話 『想い、強く…』
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は少しばかり不意を付かれたが、すぐにニヤッと笑みを浮かべて、
「当然さ。君は僕が責任を持って守るよ」
「うん、期待してるよ…?」
アリシアは少しばかり頬を赤く染めながらヴェロッサにはにかみ笑顔を向ける。
その笑顔を見てヴェロッサはというと、
(その笑顔は反則だよ? アリシア)
そう言葉には出さずに代わりにアリシアの頭を撫でるのだった。
「ふぁっ! もう、ヴェロッサ! また私の事を子供扱いする!」
「いやいや、君が可愛いのがいけないんだよ」
「も、もう…言葉がうまいんだから…」
それで二人はイチャイチャし始めようとするが、
「おっほん!」
そこで第三者が割り込んでくる。
「しゃ、シャッハ…」
「シャッハさん…」
そこには少し恐い笑みを浮かべているシャッハの姿があった。
シャッハは人差し指を立てながら、
「ロッサ? それにアリシアさん? 今回はじゃれ合うために集まったわけではないんですよ?
こんな時までいちゃつく暇があるのでしたらスカリエッティのアジトを見つける作戦でも立てましょうね?」
「………小姑シャッハ」
「ロッサ…? 今、何か言いましたか?」
「いえ、なんでもありません…」
シャッハの睨みにヴェロッサはあえなく沈黙した。
常日頃からの行いでパワーバランスはあきらかにシャッハに優勢であるために逆らえないのだ。
それで仕方なくヴェロッサとアリシアは今回は諦めて真面目に話を再開するのだった。
◆◇―――――――――◇◆
機動六課本部が壊れた隊舎からアースラへと移されて数日が経過した。
依然、手がかりは掴めずに、しかしシホ達は来るべき戦いのために鋭気を養っていた。
デバイスルームではシャーリーとすずかの二人が大破したアウルヴァンディルを始め、各デバイスの点検・メンテナンス・改修作業を行っていた。
その場にはレンの姿もあった。
「…アウルヴァンディル、かなり派手にやられちゃったね」
「はい…。トレディの武装、クラッシャーバイト…。
かなり破壊力がありました。まさかアウルがたった一回の攻撃であっけなく噛み砕かれるなんて思いませんでした」
レンは悔しそうに拳を握る。
その気持ちはすずかとシャーリーもわかるためにどうにかしてやろうという気持ちになっていた。
「それじゃレン君。アウルヴァンディルだけど私とシャーリーさんの二人で強くしてあげよっか?」
「強く…?」
「そう、今度こそレン君が守りたいと思う人達を守れる力を…。レン君が望むなら私達は協力するよ?」
すずかの言葉にレンはさらに拳に力をこめる。
そして、
「お願いします。すずかさん、シャーリーさん! もうアウルが砕かれる姿は見たくありません。僕自身
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