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深く、罪深い衝動
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れだった。
 ・・・これが、本当に何人もの人間を無残に殺した人間だろうか・・・?


 「・・・とりあえず入りましょう」


 「・・・そんなにロズミアのことが気に食わないのか?」


 妻の癖の一つに、『気に入らないものがあると髪の毛を三回ほど弄る』というのがある。
 そして、今はそれをした。


 つまり、ロズミアが来たということが気に食わないのだろう。


 まあ、それもそうか・・・。
 でも、妻なら受け入れてくれると思ったんだが・・・。


 「・・・やっぱり私・・・」


 「ロズミア・・・?」


 「え・・・?何・・・?」


 「・・・して」


 ロズミアが何かをつぶやく。
 何を言ったのだろうか。
 小さくて聞こえなかった。
 それは、妻も同じらしく、首をかしげて、顔を近づけようとしている。


 「・・・!おい、やめろ!ロズミア!!」


 「もう私を殺して!!!」


 と、ロズミアが包丁を取出し、自分に突き刺そうとする。
 ・・・やっぱりか。


 「やめるんだ。ロズミア。あと、ミリー。そういう態度はやめてあげてほしい。今、ロズミアの精神状態は不安定な状況だしな」


 「・・・ごめんなさい。私・・・その・・・知らなくて・・・」


 「いや、責めてはいないさ。ただ、次から気を付けてほしいだけだ。・・・そうだ、飯でも食べよう。用意してあるか?」


 「ええ、でも二つしか・・・いや、さっきのお詫びで私の分を上げるわ」


 「そんな・・・いいです・・・私なんて・・・」


 また、自殺しそうなロズミアを引き留める。


 「と、行くか」



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