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この距離だと銃は使えないな・・・。
「それヲ、ヨこセエ!!」
「・・・渡すかよ・・・!!」
今度はロズミアが馬乗りになり、俺の顔面や腹などをタコ殴りにする。
・・・すげえ力だな。
「とったぁぁあああああああああ!!」
「ッ・・・撃たないほうがいい」
「ころ・・・す・・・」
そう言って、既に逝った目で俺に銃を構える。
「お・・・前・・・殺す・・・」
「仕方ない・・・」
そう言って、俺はスイッチを押す。
「ロズミア。お前が寝ている間に俺たちはお前を包囲するための準備を終えた。あとはこのスイッチを押すだけだ。これがなんだかわかるか・・・?」
「殺す殺す殺す殺す殺す・・・」
ブツブツとうわごとのようにつぶやいている姿からは純粋な殺意を感じるが、銃を持つ手が震えている。
だんだんとうわごとが大きくなっていくが、そのたびに銃の震えは大きくなっていた。
「ロズミア・・・俺だってこれを押したくはない。それに、お前だってもう限界なんだろう・・・?大丈夫だ・・・。殺しはしない。約束する」
「いや・・・殺したくない・・・殺されたくない・・・殺したく・・・殺され・・・殺す・・・殺・・・いやああああああああああああああああああああああ!?」
ついに壊れた。
俺はスイッチを押した。
しかし、突撃班への支持のほうではない。
捕獲するための突撃サインだ。
と、すかさず、人だかりがやってくる。
全員銃は構えておらず、素手だ。
しかし、盾を持ち、防護服を着た重装備だ。
今回は防御重視にしたらしい。
「動かないで!!」
と、ロズミアが叫んだ。
「これ・・・お父さんとお母さんを撃った銃なんでしょ・・・?」
「・・・ああ」
そういうと、ロズミアは今度こそ正気を取り戻したかのようにほほ笑む。
「なら・・・これで死んでやる!」
「やめろ!!」
「償いが・・・必要なんでしょ・・・?だったら私が・・・」
「そんな必要はない!みんな・・・みんな許してくれている!」
「そんなの・・・嘘よ・・・。あんなことして・・・許すはずがないわ・・・」
「俺なら・・・許せる・・・。理由があるだろ・・・?ロズミア。お前になら理由はあるはずだ」
「そんなの・・・そんなのないわよ!殺したいから殺した!クレイのときなんてまさにそう!あんなの許されると思ってるの!?」
・・・あの被害者はクレイ・アスカトルだったのか。
確か
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