第五十八話 活動再開その十二
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「皆でどうするか話してるし、それに先生とも相談してるから」
「そうだったんですか」
「私一人でしてるかっていうとね」
それはというと。
「全然違うから」
「他の先輩達もですか」
「そうだったんですか」
「中学の時の経験も思い出しつつね」
そうしながらだというのだ。
「やっていってるのよ」
「閃いてそれから素早く手回ししてじゃなかったんですか」
「部長さんだけでそうはされてなかったんですか」
「ちゃんと皆でお話をして」
「それでだったんですね」
「そうよ、考えて話をしてね」
部長は走りつつ五人に明るい顔で話す。
「そうしてやっていってるのよ、私だけだとね」
「部長さんだけだと、ですか」
「こうした風には出来ないんですか」
「絶対にね」
それは無理だというのだ。
「そんなの出来ないわよ」
「ううん、そうだったんですか」
「部長さんも他の二年生の人達も」
「とてもですか」
「そう、それにね」
部長は五人にさらに話す。
「生徒会と話をつけるのはね」
「それはどうされてるんですか?」
「そっちの方は」
「生徒会の副会長が一緒のクラスの男子でね」
それでだというのだ。
「その子とは友達だから」
「男友達ですか」
「そうした人だからですか」
「話をしてくれるのよ、それに生徒会もそうしたこと好きだから」
「イベントとかがですか」
「そういうのが」
「そう、そうした事情がわかってるからね」
だからだというのである。
「話が出来るから」
「だからですか」
「色々通せるんですか」
「事情をわかっていて付き合いもあってね」
学園のそうしたこともあってというのだ。
「何処でやれるかもちゃんと把握していたうえでそこで何時何をやりたいって言えばそれでいけるのよ」
「つまり学校のことを知ることですね」
里香はここまで聞いて言った。
「そういうことですね」
「そう、わかりやすく言えばね」
「そうなるんですね」
「そういうことなのよ、一年生より二年生の方が学校のことを知ってるから」
そうした事情もあってだというのだ、それだけ長く学校にいる為学校のことも知っていて当然である、このことは。
「だからなのよ」
「ううん、皆がいて色々知っていれば」
「出来るわ、あんた達にもね」
自分達の様にとだ、部長は話した。
「そういうものだから」
「そうなんですか」
「そうよ、今から不安になるよりはね」
それよりもだというのだ。
「学校の中にいて皆と話すことよ」
「そうすべきなんですね」
「皆がいて学校のことを知っていれば出来るから」
「部長さん達みたいに」
「そうよ、一人で出来なくても皆がいれば出来るしね」
それもだというのだ。
「安心していいのよ」
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