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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
お前らに本物のスパロボチート見せてやる・前編
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ないんだよね。

(ん、頃合いだな・・・通信傍受・・・お、通常回線使ってんのか。T-ディティクター使う手間が省けたぜ)

T-ディティクターは通販でスカさんと言う人から買った念話受信装置だ。なかなかいい性能だがコストが高いので管理局での量産は無理そうである。うちの部隊しか持ってないしね。
集音マイクも使って傍受すると、下の慌てっぷりが手に取る様に伝わってきた。

『クッソ!あいつらだ!不死鳥部隊だ!!』
『冗談だろ!?何でミサイルの信管が動かねえ!?』
『有り得ねぇ・・・苦労して手に入れた最新のバルカンだぞ!?照準だって手を抜いてねえのに・・・!』
『まずいぞ、弾薬を使い過ぎた!後退するぞ!』
『後退したらあいつらが降下しちまうだろうが!!そうなったら総崩れだ!!』
『あのヘリのパイロットは本当に人間かよ!?』
「人間だよー」
『『『キェェェアァァァァシャァベッタァァァァァ!!!』』』

なかなかノリのいい奴らだ。逮捕するのは最後にしてやろう。下の過激派連中の弾薬が心許なくなってきたようなのでとっとと高度下げて魔導師連中を出撃させてやろう。高度計を流し見しつつ幾つかの回転スイッチをちまちま調整し、一気に降下を開始だ。

「ほいほいほーいっと。遅い遅い、そんなんじゃうちのヴァレリオンには追いつけないぜ!」
「というか時速600キロ出てるんだけど!?輸送ヘリの速度じゃないよこれ!?」
「事実は小説よりも奇なりだよ?ティーダ君や」
「貴方が言うと謎の説得力がある!?」

ティーダ君には突っ込みの才能がある。きっと彼の妹のティアナちゃんも同じ才能を開花させる事だろう。ちなみに歳の差こそあれティーダ君は魔導師学校では俺と同期であり、この部隊に来る前も一緒に戦っていた。あの頃はヘリを回してもらえないからバイクに乗って突撃していたら「管理局の暴走族」というあだ名がついたものだ。解せぬ。

そうそう、突然話は変わるが俺にはレアスキルがある。説明が難しいので周囲には全ての乗り物のポテンシャルを極限まで引き出す力だという事にしてあるが、実際は全然違うのだ。今、俺の視界にはいくつかのワードと数字を刻むカウンターが並んでいた。

白いカウンターは110からスタートして既に220という数値でストップしている。文字列にはいくつかのファイルに分けてずらっとワードが並んでいる。
この数字とワードこそが、俺のチート能力の本懐なのだ。文字には発動中を現す黄色、発動可能を現す白、発動上限を満たしていないグレーの3種類のものがあり、現在殆どが黄色と白で埋め尽くされている。

・・・これがもうね。色々とアカンのよ、マジで。司書の奴次にあったら絶対文句言ってやるぜバーカあほー間抜けーと内心で司書に罵詈雑言(小学生レベル)を吐き捨てる俺の視界に
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