私がついている
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ールもいない!」
「ティアはどこだ!?」
ウェンディが慌てて辺りを探す。
それに続くようにヴィーテルシアも目を凝らし、鼻をスンと鳴らした。
だが、そこにはナツもティアもジェラールもいない。
髪の毛の先さえそこにはない。
「ナツ・・・」
「ティアー!どこだーっ!」
「あのクソ炎、何してやがんだ!」
「ティアぁ・・・」
「ナツさん!ティアさん!」
全員で3人を探すが、声すら返ってこない。
(ナツ・・・ティア・・・ジェラール・・・何をしている・・・)
エルザはニルヴァーナを見つめた。
瓦礫の山に埋まってしまったとは思えないが、その可能性がないとは言えない。
何しろ相手はマスターゼロ。ナツ達を呆気なく倒してしまったほどの強者なのだ。
魔力も体力も使い果たしている事だろう。
「ん」
「ひっ!」
「わっ!」
すると、ボヨンとルーシィ達の足元が盛り上がる。
そこから穴が開き、現れた人影を見たルーシィとハッピーとルーは目を見開き、エルザは笑みを浮かべた。
「愛は仲間を救う・・・デスネ」
「んあ?」
「全員無事みたいね」
全員で探していたナツとティア、力なく抱えられるジェラール、そしてその3人を抱えるリチャードがいた。
「ナツさん!」
「ティアっ!」
その姿を見たウェンディとヴィーテルシアが声を弾ませる。
「六魔将軍が何で!?」
「色々あってな・・・大丈夫・・・味方だ」
「リチャードはいい奴だ、気にすんな」
敵であるはずの六魔将軍がナツ達を助けた事にシャルルは頭に疑問符を浮かべる。
それにリチャードをよく知るジュラとアルカが簡単に答えた。
喜びの声を上げたウェンディは駆けだし―――
「ナツさん!」
「うお」
がばっとナツに飛びついた。
その目からは涙が流れている。
「本当に、約束守ってくれた・・・」
トロイアを掛けてくれたお礼にニルヴァーナを止める。
自分のギルドが狙われていると知ったウェンディ達に、ナツはそう言った。
大丈夫、ギルドはやらせないと。
「ありがとう!ギルドを助けてくれて」
有言実行。
必ず止めてやるとナツは言い、本当に止めた。
だが、それはナツ1人の力ではない。
「みんなの力があったからだろ?ウェンディの力もな」
連合軍全員の結果。
妖精の尻尾、蛇姫の鱗、青い天馬、そして化け猫の宿の総力。
結果として、ウェンディ達は自分達のギルドを自分達の手で守ったのだ。
「今度は元気よくハイタッチだ」
「はい!」
パァァン!と。
言葉通りの元気のいいハイ
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