第四十七話
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うなことを」
「ここまで分かれば、アンタの正体も見えてくる」
その質問には後で答えてやるから、もう少し待ってくれよ。
「水神としての属性を微々たる物であるが持ち、ほんの数箇所だけ訪れた人里にゆかりのある英雄。・・・他にも、酒造の神、医薬の神、禁厭に穀物、知識、温泉、常世に石なんかの神でもあるだろ?」
「・・・どうやら、我が正体はもとより見破っていたようだな」
「バレたか・・・ま、そういうことだ」
そろそろ、準備も終わっただろうか・・・知に富む偉大なる者で梅先輩の頭を覗いてみると、もう既に終わっていた。
なら、そろそろいくか。
「アンタのことを、昔話では一寸法師と言う英雄として語られる。その武器は、一寸法師が使う針を自分のサイズに合わせたんだろ?」
「いかにも、我が名の一つはその名。これはその名の象徴だ」
そして、その元となった日本神話の神は・・・
「アンタの原初の名はスクナヒコナ。・・・そうだな?」
「そうだ。我が名はスクナヒコナ・・・こちらが一つ答えたのだ、汝も我が問いに答えよ」
「いいぜ」
俺はそう言いながら、これまで以上に警戒を強める。
たぶん、俺が答えた瞬間が一番危険だろうから・・・
「汝は何故、我が友がどんな状態であったのかを、知っているのだ」
怒気を含んだ声から、もう既に予想がついている、と言うことが分かる。
「簡単なことだ・・・数日前、俺がシヴァを殺した」
その瞬間に神・・・スクナヒコナははっきりと怒りを表した。
「キサマアアアァァァァァァァ!!」
「我は緑の守護者。緑の監視者である。我が意に従い、その命に変化をもたらせ!」
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