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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第312話】
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いのだろう。
……六月のラウラが見たら、ぶっ飛びそうなぐらいの変化だな。
「二人とも、どうぞ」
そう言い、俺達二人の前に抹茶が出された。
……確か、こういう時はお点前いただきますだったか……?
「お、お点前いただきます……」
「ふふっ、あまり硬くならずに気軽に飲んでね?」
そうは言うものの、ちゃんと一礼してから俺は茶碗を取る――ここからがわからないのだが――。
「ヒルト、茶碗は二度回して飲むのだ」
「な、成る程。 ……教えてくれてありがとう」
「ふふっ、私の嫁は世話がかかる……。 そういう所、私は好きだがな……」
「ふふっ。 熱々ね? ごちそうさま」
軽く茶化す部長さんに、顔が赤くなるのを感じるが気にせずラウラの言った通りに二度回し、茶碗に口をつけて飲む。
……苦い、抹茶独特の苦味が口一杯に広がり、一気に飲む。
……喉越しは悪くないが、抹茶も苦手な分類かもしれないと認識した。
「「結構なお点前で」」
俺もラウラも、息ぴったりに声を揃えてお決まりの台詞を言うと、共に再度一礼した。
「いえいえ。 良かったらまた来てねー」
「了解です。 ありがとうございました」
靴を履き、再度お礼を言うと軽くひらひらと手を振る部長さん。
俺とラウラは茶室を後にすると――。
「……抹茶の苦味が苦手だ、べぇ……」
軽く舌を出すと、クスッと微笑むラウラが――。
「ふふっ、ヒルトには抹茶の苦味の良さがわからなかった様だな」
「……まあな。 とはいえ、あれも日本古来の文化だ。 ……苦く無ければもっといいがな、これが」
「ふふっ」
隣で微笑するラウラ――と、ふと部長さんの着物姿を思い出したのでラウラに訊いてみる。
「そういやさ、ラウラは着物や和服とかに興味は無いのか?」
「う? む、無論興味はあるぞ? ……だが、なかなか着る機会がないのだ……」
「……成る程。 それなら、一度着てみなよ?」
そうラウラに言うと、一瞬驚く表情を見せ、次の瞬間にはもじもじし、顔を赤くしながら俺を見つめ――。
「わ、私の和服姿……見てみたいのか……?」
「あぁ。 ……まあチャイナドレスも見たいがな」
「ふっ……そちらは既に購入してある。 こ、今度部屋に行くときに見せよう」
「お? ……へへっ、悪いな……じっくり見せてもらうとするかな」
「ば、バカ……」
照れたのか、背中を向けるラウラ。
……だが、雰囲気は嫌そうではないので、ホッとする俺――時間もたったので、一旦ここでラウラと別れ、セシリアが待つ場
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