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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第312話】
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ラウラも俺の隣へとやって来てちょこんっと正座で座る。
「……何気にさ、俺達の格好で抹茶っていうのも凄いよな……。 ある意味カオスだ」
「む……? ふっ、格好を気にするとは……ヒルトもまだまだ精進が足りないな」
「……ほうほう。 なら一寸前に織斑先生にラウラのメイド服姿見られて爆笑された時、何だかラウラも変な顔してたぞ? 俺と同じく、精進が足りないな」
「ば、馬鹿者……。 き、教官が見に来るとは訊いていなかったから仕方がないではないか……!」
「ふふっ、どちらにせよ俺もラウラも精進不足って事でいいじゃん」
「む……? ……そ、そうだな……ヒルトと一緒なら、悪くはない……」
若干頬を朱色に染めたラウラを、俺は優しく見る――と。
「うちはあんまり作法に煩くないから、気軽に飲んでね」
「了解です。 ……作法が堅いのは苦手ですしね」
「うふふ。 まあ男の子なら当然よね」
そんなやり取りを続けていると、先に俺とラウラに茶菓子を寄越した部長さん。
受け取り、茶菓子を一口食べると白あんの甘さが口一杯に広がり、溶けていく。
……あんこって、苦手だがこれはそんなに苦手な感じがしなかったな。
「うん。 見事に甘い茶菓子だな……」
そう呟く様に言う――と。
「うう……」
何やら唸り声を上げ、茶菓子に口をつけないラウラ。
難しい表情のままウサギの形をした茶菓子を見つめていた。
「……食べないのか?」
「ち、違う……。 ど、どうやって食べればいいのだ……」
どうやら食べ方に困ってるようだ。
……俺なんかは特に気にしないのだが、人によってはこういった動物で型どられたお菓子や食べ物など、躊躇するらしく、ラウラはどうもそのタイプの様だ。
「……ラウラ」
「わ、わかってる。 ……だが」
「気持ちはわかるが、食べないと抹茶飲めないから……な?」
「う、ぅぅっ……世界は残酷だ……!」
まあなかなか思い通りにならないのが世界だからな。
とはいえ、見ていてもままならず、ラウラは小さな口を目一杯広げ、一口でウサギの形をした茶菓子を頬張る。
「……んぐ。 うむ、やはり和菓子は美味い」
「『ぼ、僕、ラウラちゃんに一口で食べられちゃったよ!』 という声が聞こえた」
「うぅ……ヒルトの意地悪……」
味に満足していたラウラだが、俺の一言で若干涙目で睨んできた。
「嘘だ嘘、だから睨むな睨むな」
「……ば、馬鹿者……。 たまに意地悪だ……私の嫁は……」
ムスッとしたが、直ぐにはにかむような笑顔を見せた辺り、本気では怒ってな
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