Disc1
冷たき雨降るブルメシア
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た。
僕達は反対に王宮を目指し、途中で生きている人を助けながら進む。
途中の武器庫でフライヤさんが新たな武器を手に入れつつ、アトラというモーグリと出会って足りなくなった薬なんかを買わせてもらっているとスティルツキンがやって来た。
「久しぶりだな、エミル、ビビ」
「スティルツキン! どうしてこんな所に?」
「旅をしているからな、行ける場所なら何処へだって行くのさ」
モーグリなのにかっこいいスティルツキン。
クポって言うモーグリ特有の喋り方もしないし……旅をすればモーグリは変わるのかな?
そう思いつつもスティルツキンとアトラに別れを告げて僕達は王宮へと向かった。
王宮。
ひどく破壊されて煙を上げる王宮。
この様子じゃあブルメシアの王様は生きていないかもしれない。
顔を伏せるフライヤさんにかける言葉が見つからず、そっとしておいた方が良いかもしれないとジタン達と離れようとした時、城の方から声がするとフライヤさんは近くにあった巨大な像の上に飛び乗り、城の二階に入る。
僕達はフライヤさんほど高く飛べないから二階に行くのが難しい。
ジタンと僕は何とか像を上っていけるけそうだけれど……
ジャンプに失敗してどてっと転ぶビビ。
それを見るとビビとクイナは無理そうだ。
「ジタン、先に行って! 僕達は何処か入れる場所を探すよ」
「ああ、じゃあ先に行って待ってるぜ!」
そうしてジタンと別れ、僕達は道を探す。
(どこか……入れる場所は?)
(壊されてそうな場所を目指せば良いんじゃないか? 派手に壊された場所は煙が出ているしそこに向かえばいい)
(煙……)
雨の中でも炎が消えないのか王宮から煙が立ち上る。
あそこなら入れるかも!
「ビビ! クイナ! こっちだ!」
僕達は壊された王宮の壁から王宮内に入っていった。
すると、どこからか戦闘音が響く。
「戦ってる音……」
「あっちの方からアル!」
戦闘音のする方向へ行くとジタンとフライヤさんが隻眼で女の人の騎士と戦っているのが見えた。
近くにはブラネ女王となんだかすごい格好をした銀髪の男の人がいるけれど、戦いには手を出さないみたい。
僕達は劣勢に追い込まれているジタン達に加勢した。
「ふん、何人増えた所で変わりはしない」
一対多数だと言うのに女騎士の人はまるで苦に思っていないみたいで、僕達の攻撃を確実に防ぎ、僕達に確実に攻撃を与える。
女の人なのに、一撃一撃がすごく重く強い。
まるで隙がなくて、何をしても防がれてしまう。
(この人、強すぎる……!)
(っく、魔物を呼ぶにしてもこいつと戦えそうな奴を呼び出すにはマナが足りねぇ……それに、あいつ手加減してやがる……!)
(あれで
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