第四十五話
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的に俺がそれを砕くとそれに隠れて神が船に乗って飛んでいこうとしているので・・・
「雷よ!」
「ぬ・・・邪魔をするか、神殺し」
俺は容赦なく雷を落として、船を破壊する。
「ったく・・・何で鋼の神様が、神殺しを前に背を向けてるんだよ」
「ほう・・・我が鋼の神であると、よく分かったな。いかにも、我は英雄である」
「人間なめるなよ」
ここまで行っても冷静なままである神に俺は驚いた。
明かされたくない本質ならともかく、英雄であると見抜かれたことを、不快に思うことはないはずなのに・・・
「・・・では、少しばかり刃を交えるとしようか。三度もであった身だ、何かしらの逆縁を感じる。ここで刃を交えるのも、また一興よな」
「三度・・・?」
確か、ここであったのが二回目のはずなのだが・・・
「・・・まあ、気にしても無駄か」
恐らくこれまでに行ったどこかでまだこいつがいた、と言うことなんだろうけど・・・俺は色々と動かされていたせいで怒りに包まれてたし、体が高ぶったのに気づいていなくてもおかしくはない。山を五十二個登った辺りで、もう限界も近かったしな・・・
「ゆくぞ、神殺し」
そういった神から放たれるのは音速を超えた石礫や、どこから現れたのか分からない火の矢、ダイアモンドをも斬り裂く水の刃。圧倒的なまでの物量による攻撃だった。
「ふぅ・・・滅槍烈刃!」
一つ二つなら神槍絶刃で防ぐのだが、これはそんな数ではない。
だったら・・・こっちだ。
俺は力づくでまず飛んできたものを両手の槍で叩き落し、
「烈槍滅刃《れっそうめっぱ》!」
そのまま流れで、別の技を放つ。
そのまま滅槍、烈槍を繰り返して、ひたすら飛んでくるものを叩き落し、砕き、切り裂き、弾き続ける。
この二つの技は連続で放つことを前提とした技。
神槍が弾くことを、龍槍が砕くことを目的とした技であるのに対し、この二つの技は相手に休む暇を与えずに繰り返す技。
今回はそれに神槍の技術を少し組み込み、全ての技を消すことを目的とした。
「・・・っと。これで全部か」
「うむ、まさかこちらの攻撃を全て消されるとは思っていなかった」
完璧に、油断していた。
こうなることを想定して沈まぬ太陽を使っていたのも、死なないから、と言う油断が存在したのかもしれない。
「だが、これで終わりだ、神殺し・・・汝はよき戦士であった」
「武双君!」
そして、俺の後ろでそういった神は・・・
手に持った獲物で、俺の胴体を一秒に十回以上のペースでメッタ刺しにした。
◇◆◇◆◇
私の前で、私を守るために攻撃を全
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