第四十五話
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町という結果が出ましたが、どうします?」
「そんな感じの名前の川に、ついさっき行ったと思うんですけど」
これだけの大移動を、一日の間にしていると言う事実に、まだ頭が追いついていない。
と言うか、まだ一日すらたってないんだよなぁ・・・
「とはいえ、そこまで具体的なものなら信じてもいいでしょうね」
「信じていただけるのであれば幸いです。では、お願いします」
俺は梅先輩に言われて横抱きにする。
最初のころは抵抗があった様子の梅先輩であるが、もう今となってはそうでもない。
散々その状態で移動したせいか、諦めたようだ。
「そういえば、あの神の正体についてはなんの霊視も降りていないんですか?」
「特に降りていませんね。一つだけ降りたものがありますが、噛み砕いて説明しましょうか?」
「あー・・・お願いします」
あまり移動に時間もかかりそうにないので、噛み砕いてもらえるのなら助かる。
と言うか、もうついたし。
「よっと・・・では、説明しますね」
「はい、お願いします」
地面に降りた梅先輩がささっと服を調え、説明を始めた。
「では・・・色々バカやらかした英雄、です」
「本当に極限まで噛み砕いた説明、ありがとうございます」
つまり、自分の欲望のためにバカやったんだろう。
それでもなんか退治して、英雄になったんだろう。
「・・・・・・どんな神様だよ・・・お願い事とかしたくねぇ」
「同感ですね。そんな神様に頼むくらいなら、自分で努力する方を選びます」
「というわけで、そんな神様をブチコロスとしますか」
どうやら、梅先輩は今回成功したらしい。体が高ぶっている。宿敵が近くにいるのを感じて、戦うための体を完成させた。
「・・・ほう、まだ会うのは当分先になると思ったぞ、神殺し」
そう言いながら、禍々しい着物を纏った神が船に乗ってやってきた。
「まあ、あれだけ飛び回ってたんだから、そのつもりだっただろうな。おかげで、あんまり虫の居所がいいとは言えないぞ」
「そうか。確かに、今の我は汝と戦うに足るだけの力を取り戻した。・・・だが、すまんな。まだ我には、やらねばならないことが・・・捜してやらねばならぬものが、いるのだ」
そのために、日本中を飛び回っていたのだろう。
少し前に確認した梅先輩の携帯には、日本中の山のほとんどに来て欲しいと言う連絡があった。
どれだけ山をめぐったんだよ、コイツは・・・
「・・・そういわれて、逃がすと思うか?」
「逃がさぬだろうな。そのようなこと、神殺しがするはずもない。・・・そして、我自身も神殺しを前に刃を交えぬなど、ありえぬこと」
そう言っている神の背後に巨大な石が現れ、俺のほうに飛んでくる。
反射
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