第二章
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何処に?」
「ほら、ここよ」
ここで首のところを見せてきた。見ると左の首筋の奥に彼女と同じものがあった。
「ほらね、ここにあるでしょ」
「本当・・・・・・」
「実はこれって遺伝なのよ」
こう美月に話す。
「お姉ちゃんから聞かなかったの?」
「全然」
実はそうした話も今聞いた。今まで全く聞かなかった話である。
「この痣がお月様に守られてる証だって言われたことはあったけれど」
「何よ、それ」
叔母は彼女のその話を聞いて屈託のない笑顔になった。
「私がお母さんに言われたのと同じじゃない」
「叔母さんのお母さんっていうと」
美月は彼女の話を聞いて考えだした。答えはすぐに出た。
「お婆ちゃんに?」
「お婆ちゃんのお姉ちゃんにも同じ痣があるのよ」
「大叔母さんにも」
血筋はさらにさかのぼっていた。
「この痣があるの」
「あるわよ。あの人は背中にね」
「ふうん、そうなの」
「だからね。この痣はね」
美月にさらに話す。
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