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深く、罪深い衝動
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 「地べたに這いつくばるなんてまた面白い趣味があるのね」


 「こんの・・・ふざけるなああああああああああああ!!」


 また、突撃してくるが、今度もよける。
 今度は壁にぶつかったみたいだ。


 顔を抑えている。
 手からは血が滴っているところを見ると、鼻血でも出したのかしら?


 「血・・・私から血が・・・ああ・・・ああああ・・・ああああああああああああ!!!」


 あ、壊れた。


 「この・・・この親なしが・・・!お前なんて・・・お前なんて・・・殺してやるうううううううう!!!」


 と、道端に会ったパイプを持って襲い掛かってくる。
 っちょ、それはないでしょ!?


 「う・・・うぅ・・・」


 頭にパイプが命中し、一瞬遅れて激痛が走る。


 と、腹のあたりをけられる。


 「ふん!お前みたいなやつが私に逆らうからこういうことになるのよ!さっきの言葉・・・そのまま返すわ!そんな地べたに這いつくばる下品な趣味があるのかしら!?」


 っく・・・。
 本当に嫌なやつね・・・。


 まあ、半分は自業自得だけど。


 「あなたの親も気に入らなかったのよ・・・。死んでくれてせいせいしたわ!」


 ・・・こいつ。
 何を言った・・・・?


 つまり・・・こいつがあの強盗を差し向けたっていうの?


 ・・・そうだ。
 こいつが元凶だ・・・。
 こいつを殺せば、お父さんとお母さんもきっと満足してくれる。


 こいつを殺そう。


 幸い、ここは路地裏で、しかも人気が少ないところだ。


 十分な場所だ。


 「な・・・立った・・・?で・・・でもこっちには武器が・・・!」


 「そんなの・・・ただの棒でしょ・・・?こっちによこしなさい」


 「な・・・何を言って・・・」


 「よこしなさい」


 ひときわ、威圧を込めて言う。
 今の私は本気だ。


 なめてかかってもらっては困る。


 「は・・・ひゃい・・・」


 そこで、クレイは恐怖のあまり、パイプを渡した。


 「ふふ・・・いいこね・・・。じゃあ、ご褒美よ」


 私は命一杯の憎悪と力を込めて、クレイにパイプを叩きつけた。


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