スーパーロボット大戦OG外伝
0563話
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た。そして攻撃はそれだけでは終わらない。ワームホールが次から次へとダークブレインの周囲で生成され続け、そこから途切れる事の無いようにエネルギー波が大量に放たれ続ける。その数、20以上。一撃の威力はそれ程高くはないが、それでも途切れることなく放たれ続けるエネルギー波に、徐々にその身体を削られ即座に再生していくダークブレイン。その再生能力を考えると、一進一退といったところだろう。ワームスマッシャーの威力で再生能力を封じている分、Gコンパチブルカイザーが放った一撃のダメージを回復させる事は出来ていないようだが……
「……」
シュウが映像モニタを通して一瞬だけ俺へと視線を送ってくる。何が言いたいのかは明らかだった。現状で一進一退。つまり与えるダメージとダークブレインの再生速度が均衡を保っているというのなら、俺の攻撃が加わればそれは均衡を崩す事になるだろう。
「T-LINKシステム、フルコンタクト! ……ファントムッ!」
T-LINKシステムを通して、ヒュドラから放たれる48機のファントム。その全てがダークブレインの方へと突っ込んで行き、ワームホールから放たれるエネルギー波を邪魔しないように100mを越える巨体の周囲を複雑な軌道を描きながら飛び回り、途切れることなくビームを放ち続ける。ワームスマッシャーで削れた装甲を更にえぐり、あるいはGコンパチブルカイザーによって袈裟懸けにされた場所へとビームソードを展開したまま突っ込んで行き、その体内を斬り裂いていく。ダークブレインはその巨大な手で蝿でも払うかのようにファントムを叩き落とそうとしてくるが、T-LINKシステムで俺の制御下にあるファントムがその程度の攻撃を回避出来ない筈もない。
『我等の邪魔をするか……』
そう言い、背後から再び3つのビットのような物を作り出すダークブレインだったが、それが前方へと移動する前にファントムによるビーム砲の集中攻撃を浴びて消滅していく。
「なら俺も……」
コウタが呟き、加勢しようとするが……
「駄目だ、コウタ。今攻撃すれば、かえってあの2機の邪魔になる。今は先程消費したエネルギーの回復に努めるんだ。敵はダークブレイン。これで終わる筈が無いのだから」
「……ちっ、分かったよ。しょうがねえな」
ロアに諭され、渋々だが納得するコウタ。
……正直、助かったと言えるだろう。さすがにワームスマッシャーの邪魔をしないようにファントム48機全てをコントロールしながら、さらにGコンパチブルカイザーの方にも注意を払うのは厳しいものがある。
ファントムを動かしつつソーディアンズガードの方へと一瞬だけ視線を向けるが、既にその数は2機にまで減っており、敵の数が減った分こちらの攻撃の密度が上がっている。そこではヴァイサーガがアンジュルグの
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