スーパーロボット大戦OG外伝
0563話
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クリ。
念動力が危険を知らせたのか、背筋に冷たい氷を突き刺されたかのような悪寒。
「っ!?」
殆ど反射的に念動力によるT-LINKシステムの操作でヒュドラのスラスターを使ってその場から退避。同時にシュウもまた何かを感じ取ったのか、俺に一瞬遅れてその場から退避する。
だが、戦闘経験自体が少ないコウタはその一瞬の判断に乗り遅れた。あるいは、コウタ自身が言葉にしていたようにダークブレインを甘く見ていたのかもしれない。そしてそれはこの戦いにおいては決して許される事ではなかった。
「何だ?」
「コウタッ、避け……」
ロアの声が響いた次の瞬間、Gコンパチブルカイザーの上の空間に穴が開き、そこから大量の赤いエネルギー波が降り注いだのだ。
「ぐわあああぁぁあぁっ!」
「きゃああああああっ!」
そのエネルギーに打ち据えられ、聞こえて来るコウタとショウコ2人の声。
Gコンパチブルカイザー全体を覆い隠すかのような巨大なエネルギーに捕らえられ、出来るのはただ悲鳴を上げるだけ。
そして周囲一帯を覆っていた爆煙が姿を消し、そこに現れたのは胸にエネルギーを集中させており今にも放とうとしているダークブレインの姿だった。
「ちぃっ、シュウ・シラカワ、ダークブレインを!」
グランゾンへと通信を繋いでそれだけ告げ、ツイン・ドライブとヒュドラのスラスターを全開にして未だに上空からのエネルギーに捕らえられているGコンパチブルカイザーへと向かう。だが、ダークブレインは今にも胸からエネルギー波を放とうとしており……くそっ、間に合うか!?
「グレイプニルの糸、起動!」
T-LINKシステムを通して、ヒュドラの先端からグレイプニルの糸を生成。そのままGコンパチブルカイザーの真横を通り過ぎる瞬間にその巨体へと瞬時に糸を巻き付ける。
「T-LINKシステム、フルコンタクト! ツイン・ドライブ、フルドライブ!」
T-LINKシステムによりツイン・ドライブがその本領を発揮し、一瞬ではあるがとてつもない加速を叩き出す。本来であれば全長15m、重量15t程度の小型機であるニーズヘッグが全長50mオーバー、重量約200tのコンパチブルカイザーを引きずるように移動するというのはまず不可能だろう。だが、その不可能を可能にするのがシャドウミラーの技術班であり、その技術班が作り出したニーズヘッグだ。T-LINKシステムによる制御とツイン・ドライブにより爆発的な加速を出す事に成功したニーズヘッグは、その速度を活かして無理矢理にGコンパチブルカイザーを捕らえていたエネルギーから引きずり出す事に成功する。
そして次の瞬間、ダークブレインの胸から放たれたエネルギーがつい一瞬前までGコンパチブルカイザーのいた場所を貫き、地面へと着弾
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