暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos19奇跡の箱庭・第零技術部〜Garden of Scaglietti〜
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いてシャルに向いた。
「デバイスの新機能を試す場所が必要だと思いまして、第28トレーニングルームの使用申請をしておきました。使用できる時間は1時間ですのでご注意を。騎士イリス」
「ありがとう、ウーノ。あとロリコンドクター」
「まだ引っ張るのかい、そのネタ!?」
ガーンとショックを受けるドクターや可笑しそうに笑うウーノさんにお礼を言って、あたし達はトレーニングルームへとダッシュで向かった。
†††Sideアリサ⇒ヴィータ†††
『こちらバスター。リンドヴルムの私兵をきっちり片付けたぜ』
“アイゼン”を肩に担ぎながらシグナムとルシルに思念通話を通す。あたしらは異世界で再度襲撃してきたリンドヴルムの第3小隊・ドラゴン・ウィングと戦闘して、そんでたった今撃墜してやったところだ。
確かに前回の第6小隊・ドラゴン・スケイルに比べりゃ強かったさ。だけどな、こっちにははやてを守りたい・救いたい・助けたい、って強い想いがあるんだ。ただ殺したい・暴れたい・奪いたい、ってくだらねぇ思いしか抱かないクズどもに負ける道理がねぇってんだ。
『こちらセイバー。私の方も片付いた。損傷は軽微だ』
『ランサーだ。こちらは余裕勝ちだ。3人がかりで来た時はどうしようかと思ったが、雑魚過ぎた。前回の女の方が手強かったよ』
『そうかよ。そんじゃ、掃除も終わったことだし帰るとするか』
『そうだな』
『バスターとセイバーは先に帰還してくれ。私が私兵とロストロギアを回収して局施設に連行する』
『おう、頼んだ』
『手伝うか?』
『いや、1人で十分だ』
ルシルの言葉に甘えてあたしらは先にはやての待つ家のある海鳴の街に帰る事にした。思念通話を切って、さぁ帰ろうかってところで「なんだ・・・?」転移反応が目の前で発生したのに気付いた。誰かが転移して来る。“アイゼン”を構え直して、警戒態勢に入る。たぶん、リンドヴルムの新手だ。連戦させて疲弊しきったところで一気に潰すってこったろうな。その手には乗るかよ。魔力配分を徹底すりゃ乗り切れるはずだ。
「カートリッジは残り8発。十分だぜ! 来なッ!!」
転移があと少しで終わる。そしてソイツはあたしの前に現れた。ソイツを見たあたしの第一声は「は?」だ。あまりに予想外な奴だったからだ。いや、頭の片隅にはあったんだ。だけど、ここで来るとは思っちゃいなかった。
「バスターちゃん・・・」
はやての友達、「高町・・・な、の、は・・」よし、言えた。スーパー銭湯であたしはアイツの名前を上手く言えなかった。どうしても、なにょは、って言っちまう。どうしてこう言い難い名前なんだろうな。今のようにちょっと区切らないと言えねぇよ。
「あ、あれ? どうして私の名前を・・・?」
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