暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos19奇跡の箱庭・第零技術部〜Garden of Scaglietti〜
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女の子が出来て、もうルシルの心を手に入れることが出来ないって思い知った時こそが、わたしの初恋が終わる時だって思う」

それでもシャルは諦めないと言って笑った。そんな堂々としたシャルに、私たち子供組や大人組は思わず拍手。はやてはシャルを眩しそうに眺めて、ルシルはボソボソと何かを呟いた後に大きく溜息を吐いた。

?―?―?回想終わりです?―?―?

「そうだね。でも聞いていたでしょ? わたしは諦めない、って。だから完璧に、完全に、徹底的に負けないことにはわたしはルシルにアプローチを続ける」

シャルの決意には一切の揺らぎが無い。それが私にはまだサッパリな恋愛であっても、格好いいって思えてしまう。その決意に当てられたアリシアが「じゃあ、わたしはシャルを応援する!」シャルの恋路の味方をするって言い出した。

「ありがと♪」

シャルが私とエイミィを期待の眼差しで見てきた。エイミィは「ま、友達としては応援するのが良いんだろうけど・・・」ちょっと迷っている感じだけど応援するみたい。でも私は・・・。俯いて顔を逸らして見せると、「いいよ、フェイト」シャルは微笑んでくれた。

「ごめん・・・。やっぱりはやての事が・・・」

「うん。だからいいんだよ」

シャルの恋路を応援できないって伝えてもシャルは笑顔を浮かべたまま。そんなシャルと向かい合っているところで、通信コールがリビングに鳴り響いた。エイミィが「はいは〜い」とコールに応えて通信を繋げた。

『エイミィか。クロノだ。そこにフェイトは居るか?』

スーパー銭湯に誘う前に本局へ向かっていたクロノからだった。隣にはアルフが居る。私は「居るよ、クロノ」モニターに映り込むように移動して、アルフに手を振る。と、アルフは笑顔で手を振り返してくれた。

『フェイト。そしてなのは達のデバイスの修復が完了したことを連絡しておく。いつでも取りに――』

「いま行く!」

クロノの話を遮って答える。“闇の書”の守護騎士ヴォルケンリッターがいつ動くか判らない今、いつでも対応できるように一刻も早く“バルディッシュ”を手にしておきたい。ハラオウン家に設置されているトランスポーターに向かおうとした時、「じゃあ、なのは達にも伝えた方がいいよね」アリシアにそう言われて私は足を止めた。

『そうだな。それぞれの機体の詳細な説明などを伝えたいと、マリエル技官も言っている。来るなら明日、学校終わりで良いんじゃないか、フェイト?』

「その方がいいよ、フェイトちゃん。今日はもう遅いし、明日も学校だし」

「わたしもその方がいいと思う」

「そうね。いきなり実戦で新しいデバイスを使うことにならないよう、ちゃんと余裕をもった方がいい」

クロノにエイミィ、アリシア、シャルにもそう言われた私は「
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