暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos19奇跡の箱庭・第零技術部〜Garden of Scaglietti〜
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どシグナム達からは、持っていない、との返答が。常にはやてと誰かが一緒に居て、携帯電話を持つルシルとも常に誰かが居るから持ってなくても問題ないってことみたい。そして私たちもルシルと番号やアドレスを交換、注文した料理が来るまで楽しく歓談した居た時、「イリス」ルシルが真剣な面持ちでシャルの名前を呼んだ。
「シャルって呼んで。その方がわたし嬉しいから」
「・・・シャル」
「はにゃあ〜?」
シャルは頬を赤く染めてデレデレと照れていて、そんなシャルを見ているはやては少し面白くなさそうに「むぅ・・・」ルシルとシャルを交互に見る。うぅ、壊れないでね、私たちの友情・・・。ルシルはさらに「・・・シャル、シャル・・・」って2度名前を口にして、「どうしてもシャルじゃないとダメか?」なんて訊いた。それは不思議な問いで、私たちは小首を傾げる事に。
「出来れば、なんだけど。確かにわたしの名前はイリスで、シャルロッテはフライハイト家の当主、次期当主としての証明・称号のようなもの。名乗るならイリスだって思う。でも、わたしはシャルロッテという名前が好きなの。名乗ることが許されるなら名乗りたいし、呼ばれたい」
シャルもまた真剣な面持ちでルシルに答えた。ルシルは少し考える仕草をした後、シャルに視線を戻した。
「判った。それじゃあこれからは、シャル、って呼ばせてもらうよ」
「っ! う、うん・・・ありがと」
手に取ったコップの縁に唇を付けてブクブクと水に息を吹き込んで泡立てるシャルは、本当に嬉しそうに頬を緩めてる。
「じゃあシャル。本題だ。さっきの告白、悪いけど断るよ」
ルシルから告げられたシャルの告白への返事はノーだった。楽しい雰囲気だった私たちは全員絶句、エイミィ達の座る大人席の方にも聞こえていたみたいで話し声がピタッと止まった。シャルの顔が恐すぎて見えないから俯く。
さっきまで本当に楽しそうで、嬉しそうで、幸せそうな顔だったのに。でもキッパリと断られた今、どんな顔をしているのか。反動は途轍もなく大きいはず。チラッと上目使いで周りを見ると、なのは達も俯いているのが見えた。でもはやてとヴィータ、断った本人のルシルだけは真っ直ぐシャルを見ているようで、俯いていない。
「そっか。まぁ想定内だよ、断られるの」
耳に届いたのは軽い口調でそう言ったシャルの声。ここで私たちはハッと顔をあげてシャルを見る。シャルの顔は全くと言っていいほどに堪えてなくて、いま言ったように想定内だからそんなに傷ついてないって風。
「確かに急だったもんね。わたしの一方的な想い、ルシルが戸惑うのも仕方ないって思う。だから大丈夫。まぁだからと言ってこれで諦めるつもりはないけどね♪ わたしを好きになってくれるまで、アプローチは止めない。ルシルに本当に好きな
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