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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos19奇跡の箱庭・第零技術部〜Garden of Scaglietti〜
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†††Sideルシリオン†††
体と髪を洗った後、湯船に浸かりながら俺は「最悪だ・・・」先ほどのイリスの突然の行為に頭を悩ます。はやてからは聴いていた。イリスには特定の人物に会うと、急に泣き出してしまうという突発的な感情の揺らぎがある、と。
前世
(
シャル
)
の記憶のフラッシュバック。俺がイリスと逢うことで、シャルの記憶や想いが大きく表面に出てしまうかもしれないと危惧はしていた。していたんだが、まさかハグに告白にキスの3連コンボとは予想外だった。
(あれでは
現世
(
イリス
)
が可哀そうだぞ、
前世
(
シャル
)
・・・)
シャルの記憶に押し潰されてイリスの精神が壊れないか心配だ。それに心配事はまだある。イリスのあの行為ではやてと俺の関係に要らぬ壁が立つかもしれない、ということだ。はやては俺を家族として好きでいてくれた。俺とてそうだ。はやてを家族として慕い、守ってきた。
多感な時期である中学へ上がる頃までは一緒に暮らせると思っていた。しかし、はやての俺に対する態度に大きな変化がある場合は「すぐにでも家を出るべきだろうな・・・」いつかは出るべき家。遅いか早いかの違いでしかない。
『シャマル。はやての様子はどうだ?』
『あ、ルシル君。えっと・・・今のところは大丈夫。シャルちゃんともちゃんと話せているし。そんなに大きな異常は見られないわ。・・・それにしても。なのはちゃん達って本当に良い子ね。可愛くて優しくて、そして面白い。はやてちゃんのお友達になってくれて、すごく感謝してる』
『ルシル。お前の言う通りあの子たちならはやての友人として問題ないだろう。我々としても安心できる程に心優しい子供たちだ』
『その分、蒐集した罪悪感が凄まじいが・・・。いや、それを受け止めねば、な』
シュリエルとシグナムも念話に参加してきた。俺は、俺の描いた“闇の書”事件のシナリオを、そしてシュリエルは“闇の書”の真実を、はやて以外のみんなに伝えた。俺の話については多少の文句(もっと早く言え等々)はあったがシュリエルと同様、シグナム達は俺のシナリオに従うことを決めてくれた。全てははやての輝かしい未来の為だ、と。
問題は、シュリエルが語った“闇の書”の真実。すでに機能の大半が破壊特化へと変貌し、完成させたところで主であるはやてを取り込んで暴走、自滅するという結末の話。話を聴き終えたヴィータとシャマルが荒れたが、冷静なシグナムとザフィーラのおかげで説得することが出来た。もしあの2人まで荒れてしまっていたら、と思うと恐ろしい。
『それで? どうするのだ、ルシリオン。フライハイトからの告白の返事は』
『ルシル君。こういうことに干渉しちゃいけないのだろうけど、はやてちゃんのことも考えてあげてね』
『私としてはルシル。お前ははやてと共にあるべき
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