転生するビビリ
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っぱりミスして殺したからそれの埋め合わせってこと?」
「まぁ、間違ってはないよ。輪廻転生とは別物だけど、簡単に言うと記憶を持ったまま人生をやり直せるってことだね。別の世界で」
「別の世界?」
別の世界、という単語を聞いた途端に男は少女の眼の狂気が深くなった気がした。
「そう、別の世界。厳密に言うとハイスクールD×Dって小説の世界だね」
「ハイスクールD×D?何それ。わからない、またわからない世界で始めから生きる?怖い怖い怖い」
「そんなに怖がる必要はないよ、ほぼ君のいた世界と同じだよ。まぁ、悪魔や天使などの神話に出てくる者たちがいっぱいいるけどね」
「悪魔?天使?神話に出てくる者たち?幻想の無い世界でも怯えて暮らしてきた私をもっと震えさせて恐怖に押しつぶしたいの?怖いなぁ」
その時、彼女の周りの空間が黒い何かに侵食されているかのような錯覚に男は見舞われた。そのことに男は…神で在るはずの者は恐怖した。
「怖くて怖くて仕方が無い」
「は、話を戻していいかな?」
「うん、いいよ。ところで私に恐怖してるでしょフフフ」
「じゃあ、話を戻すよ」
男は少女の言葉を軽く無視した。何故ならこのままだとこの少女の得体の知れない何かに呑まれそうだったからだ。
「転生する時にある程度の要望を叶えることができる。容姿だとか生まれる年代だとか。あぁ、後記憶を消したりもできるよ。そして、特典つまり能力を得ることができる」
「へー、気前が良すぎて逆に怖い。なんでも好きな特典がもらえるわけじゃないんだよねぇ」
「よくわかってるね、そうだよ特典の方はクジで決まる。クジを引ける回数は2〜6回までで引く回数が多いほどハズレが出やすくて2回だとほぼ確実に使えるのが出るようになってるよ。ここまで聞いて何か質問はあるかい?」
「そうだね、私は絶対に転生しなくちゃいけないの?私の他に転生者は?特典のハズレってなに?」
「ちょっと、まとめて聞かないでよ。一つ一つ答えてくから」
男は困った顔をしながらも先ほどの狂気が消えてることに安堵しながら少女の対応をしていた。
「まず、転生は絶対にしてもらいたい。僕たちのミスで死んでしまったわけだからそこらへんのケジメをつけなきゃいけないんだよね」
「つまり、私の意思は関係ないと、傲慢だねぇ」
「うっ、否定はできないね。次に行くよ、君以外に転生者は結構いる、僕が担当したのは30人だったけど神は他にもいるからね。まぁ、全員が君と同じ世界に転生するわけじゃないけど、君の転生する世界なら100人位居ると思うよ」
「本当に結構いるね、そんなにミスしたの?怖い怖い」
「いやいや、ミス自体は一つだけだよ。でも、その一つだけでかなりの人数の運命
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