第四章
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ストです」
このことが強調される。
「普通の犯罪者ではありませんし敵国の軍人でもありませんから」
「容赦する必要はない」
「そういうことです」
ゲリラやテロリストに対しては国際法も適用されない。何故なら正規の軍服も着ておらずそれ自体が違法行為であるからだ。シンカランの今の言葉は的確だった。
「では。すぐに」
「ああ。わかったさ」
「じゃあ行くか」
こうして彼等はシンカランの指揮の下すぐに数台のワゴン車に乗り込みそうして街の郊外のある別荘に向かった。彼が言うテロリストのアジトに。すぐに向かったのだった。
そのアジトは一見してごく普通の金持ちの別荘だった。庭も椰子の木で奇麗に飾られ建物は白い見事な洋館である。本当に何処もおかしな点はなかった。
「ここか」
「はい、ここです」
一行は別荘の近くでワゴン車から降りすぐに武器を持って散開した。シンカランはその中で別荘の壁に背をつけつつ傍にいるアンボンの言葉に答えたのである。
「この別荘です」
「ここに連中がいるんだな」
「そうです。今報告がありまして」
「ああ」
「爆弾は既に仕掛けられていました」
「寺院にか」
「はい」
こうアンボンに述べた。
「ありました。しかしそれは」
「無事処理されたんだな」
「もう置かれているとは思いませんでしたが」
「それでもか」
「はい。奴等はまた何かを考えています」
真剣な顔で述べる。彼の傍にはアンボンだけでなくマナドもいる。三人一組となっていた。
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