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バカとテストと召喚獣ing
63限目 バレンタインデー
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せよ!!!』

『坂本が女子からチョコを貰った模様』
『さっさと処刑!!!』
「雄二....浮気は許さない....」
「手違いだーーー」

そうして、何回も死刑が行われて2月14日の学校は終わった。

「さて、今日も散々死んだな」
「...今日はクタクタだ」

バタンッ

「ムッツリーニ君はいるかな?」

ギランッ←クラス中の殺気が土屋に集中

ダッ←土屋が工藤を連れて逃げる

『追えーーー土屋も異端者だ!!死刑だ!!』

「はぁ、全く疲れる1日だった」



学校が終わり一足先に帰った姫路が向った先は自宅ではなく明久の家だった。
前もって玲から貰っていた明久の家の合鍵で家に入った。もちろん明久はいない。そんな事は知っていた、が、居て欲しかった。
姫路は家に着くなり何をするわけでもなくただリビングの椅子に座ってテーブルの上に作ったチョコをおいていた

(翔子ちゃん、工藤さん...私には書けません。
バレンタインの贈り物は...その日を過ぎて渡しても、相手に気持ちは伝わらないもの...どこにいるか分からない人の名前なんて...やっぱり書けません。)
その時姫路は帰り際に工藤に言われた『瑞樹ちゃんは強いね』が頭の中によぎった。
(ホント...強かったらいいんですけどね)
そう思うなり姫路は我慢しきれずに1人で泣いてしまった。想う気持ちが大きいあまりに・・・・

ガチャッ

と、いきなり明久の家の扉があいた。今日は玲が居ないから誰も帰ってこないと聞いていた姫路にとって、反射的に明久では無いかと想って、急いで玄関に行くと

「瑞樹?」「美波ちゃん?」

「もしかして美波ちゃんが急に部活を始めたのは?」
「そうよ、アキを少しでも忘れるためよ。何か夢中になれる事をすればそのときだけでもアキの事を忘れられるんじゃないかって」
「それで?どうでした?」
「無理だったわ。どんなに夢中になっても、どれだけ集中してもいつもアキの事が頭にうかんじゃうの。だから気づいたの、ううん。とっくに気づいてた」
明久の家に姫路と島田が静かに熱く語っていた
「やっぱりウチはアキの事が好きなんだって。どうしようもないくらいに」
美波の目は真っ直ぐ瑞樹のほうを見ていた
「ウチ、チョコ頑張って作ったんだけど。中身書けなかったの」
「私もですよ。美波ちゃん」
姫路の目には涙がいっぱいだった。そこからの記憶は2人には無い。






姫路と島田が目を覚ましたのは、携帯の着信だった
「...ん。あぅ。寝てたみたいですね」
「そうみたいね」
すると2人は目の前の光景に驚いた。まず一つ目は椅子に座ってたはずなのに起きた場所はソファでタオルケットが掛けられていたこと。そしてもう一つは


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