第三章
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人ばかりの人間が揃っていた。
「あんた達もあれかい」
「テロリストに対してか」
「そうです」
ここでベレー帽に迷彩服の引き締まった顔立ちの若者が出て来た。
「特別に軍及び警察から選んだ今回の事件での実行部隊です」
「実行部隊ってことはだ」
「奴等を始末するってことだな」
「その通りです」
若者はまた答えた。
「そしてその指揮官は私が務めさせて頂きます」
「で、あんたは軍人だな」
「はい。ヤワリット=シンカラン」
名乗りながら敬礼してきた。キビキビとした動作である。
「陸軍中尉であります」
「そうか。やっぱりこういうのは軍だよな」
「軍は今その殆どを寺院に回していますが私はこちらを担当させて頂くことになりました」
「わかったさ。じゃあそういうことでな」
「はい」
そのシンカランは軍人らしいメリハリのついた声でアンボンに対して答えた。
「宜しく御願いします」
「わかったぜ。それでだ」
ここでアンボンはまた言った。
「もうすぐに動くんだよな」
「はい、そうです」
すぐに答えるシンカランだった。
「今すぐに。仕掛けます」
「で、相手の場所はわかってるのか」
「郊外の別荘の一つです」
こう答えが返ってきた。
「もう場所もわかっています」
「本当に話が早いな」
「そうだよな。今回は何でまた」
「奴等のメンバーの一人を拘束しまして」
マナドも言ったところでシンカランはまた言ってきた。
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