第二話
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。
眼球を移植?
「って?そんな技術がハルケギニアにあるわけが無いでしょう!?」
「いや、私は出来る。昔人体の解剖やら動物実験のやり過ぎで国を終われたのだよ私は」
なんだってー!?
国を追われた理由がそんな事だったなんて聞いてませんでしたよ!?
「いやいやいや、待ってください。だから何で移植なんてする方向に話が行っているのですか?」
「それは私の知的欲求を満たすためだ」
そうだった。この人はそういう人だった!
「ちょちょちょ!ちょっとまって!」
「待たん!」
そう言ってドクターは左手でビンを持ち、もう反対側の手で俺の腕を握り強引に奥の部屋、ドクターの研究室に連行される。
だめだ、こうなってはドクターは止められない。
それはこの一年だ学んだことだ。
暴走したドクターは力ずくでも止められない。
もはや眼が逝ってしまっている。
魔法で抵抗しようにもここ辺り一帯の精霊と契約を結んでいるドクターと真っ向から立ち向かっても負けること必至。
マズイ!
眼球移植からは抜けられそうに無い!
ならせめて…
「あの!ドクター。片目!片目だけで!両目は勘弁!」
くっ!片目を失う危険性は消えないが両目をくり貫かれて失明することだけは回避しなくては!
「そうだな。一気に両目を移植して万が一失敗しては元も個もないからな。良いだろう」
そうして俺は引きずられながらソルとルナの方を助けを求めるように見やる。
しかし2人は沈黙を保ったまま何も反応しない。
どうやら見捨てられたようだ。
そして扉をくぐり研究室に入り扉が閉められる。
ァーーーーーーーーッ
俺が覚えているのは此処までだった。
何故なら水の秘薬で眠らされたから。
どうやら麻酔薬のような物を使用してくれたようだ。
意識のあったまま移植とか…考えるだけで恐ろしい。
眼が覚めると左目に包帯が巻かれていた。
どうやら手術は終わったようだ。
成功…したのだろうか…
「起きたかね」
「っ…ここは?」
そして俺は視界に入った天井を見つめ。
「知らない天井だ…」
「何を言っているのかね?」
いやだってこういったシチュエーションだったら言うでしょ?オタクなら!
余り使う機会のないあの名台詞を!
「まあ、君の奇妙な発言は今に始まったことではないな。
さて、どうかね左目の調子は?」
そう聞かれて俺は起き上がって左目に巻かれている包帯に触れた。
「水の秘薬をもちいて傷は既に塞がっている。包帯をはずしても問題ないはずだが」
その言葉を聞いて俺は巻かれたいた包帯をはずした。
そして
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