第二話
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年かかる」
「そんなに?もう少し短く成りませんか?」
「ふむ。他の金属を使えば3ヶ月くらいで出来るかもしれないが、それだとこのフィン部分の再現が不可能になるぞ?私としてはこんな面白そうな物の作成に妥協するつもりは全く無いのでな。気に入らんのなら他の奴を当たってくれ」
そう言われて俺は、
「…お願いします」
と、頭を下げていた。
だって、この人でしかフィンの再現は不可能っぽいし、この人以上の技術者が居るとは思えないから仕方ない。
「そうか。なら坊主。お前はこれから時間のあるときは俺の古屋まで来い」
「はぁ……はあ!?」
「先ほども言っただろう?私の話し相手になって欲しいと。じゃ無かったらこの話は無しだ」
「くっ…解りました」
こうして俺は暇を見つけてはドクターの古屋に通う日々が幕開けした。
それから一年。俺は魔法の修行をしながらもドクターの古屋を訪れる毎日を送っている。
6歳現在、俺の最高精神量は160、回復量は29%と言った所だ。
そして今、俺はドクターの古屋を訪れてドクターの古屋の掃除をしている。
この一年で俺はすっかりドクターの小間使いの立場となってしまっていた。
ドクター以外に杖…この際デバイスと呼ぶが、それを完成させる事ができる者が居ないので、ドクターの頼みごとを断るわけにも行かず、今日も俺はドクターに言いつけられた掃除に精を出していた。
しかし、片付けても片付けても一向に物品が減っていないように感じるのはどう言ったことだろうか。
片付け始めて既に三日。しかし未だ先は見えず…はぁ。
などと思っていた所、俺は何か円柱のビンのような物を踏んで転んでしまった。
ドシンッ
「いった!?」
『大丈夫ですか?』
「あ、ああ。大丈夫だよルナ」
俺は机の上に置いておいたルナに向けて返答する。
そして俺を転ばしてくれた物体を睨みつけるように確認する。
「いったい何が…」
俺はそれを確認して言葉を呑んだ。
『どうかしたのですか?』
ルナの問いかけに俺は答えない。
何故なら俺はそれを見て思考が停止していたからだ。
ようやくの事で思考を再起動させて改めて目の前のビンを見つめる。
ビンの中に入っているのは保護溶液に入った一対の眼。
それだけを言えばただグロいだけで此処までビックリはしなかっただろう。
しかし俺は今、盛大に驚愕している。
なぜならその眼球には勾玉模様が2つずつ浮かんでいたのだから。
写輪眼。
そう、NARUTOと言う漫画の中で主人公のライバルキャラが持っている特殊な瞳。
何でこんな物が?
その時奥の扉を開けてドクターがこちらの部屋に
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