第二話
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い上げたマジックアイテムの製作者が居ると聞いて訊ねてきたのですが」
おそるおそる俺は相手を伺うように話しかけた。
「ふむ。しかし私はこの場所を誰にも教えた事は無いはずだが、どうやってたどり着いた」
「あの、人に聞いたのではなくて、彼女達に教えてもらってのです」
そう言って俺はソルとルナを手のひらに乗せ男に差し出すように見せた。
「それは、ほう。気まぐれに私が魔法屋に売ったインテリジェントスフィアか」
「はい。彼女達は此処までの道のりを覚えていたので教えてもらいました」
そう俺が説明すると、男は俺の横をすり抜けて、家の扉を開け、中に入っていった。
それを呆然と見送っていると、中に入った男から声をかけられた。
「何をしている?入りたまえ。私に用が会ってきたのだろう?」
「あ、はい。失礼します」
その言葉に従い俺は中に入る。
中に入るとそこはソル、ルナを購入した魔法屋が可愛く見えるほどのカオスッぷりだった。
あたり一面見渡す限りところ狭しと積み上げられた何に使うものか解らないマジックアイテムの数々、この世界では珍しい製本された魔法書や、幻獣の物としか思えないような角やツメ、鱗など。八割以上が判別する事すら出来ないが貴重な物品が辺りを埋め尽くす勢いで乱雑に置かれている。
俺はそれを踏まないように気をつけながら男の下まで歩いていった。
「まあ、座りたまえ」
そして俺は差し出されたイスに腰掛ける。
男は自分の定位置であろう部屋の隅に備え付けられた机に麻袋を置き、手前のイスに腰掛けこちらを向いた。
「それで?どのような用件でこんな人気の無い山奥まで来たのだ?」
男は未だフードをかぶったまま、俺に来訪の用件を聞いてきた。
「はい。貴方の作った彼女達マジックスフィアを杖として加工したいのですが、私の望むレベルの加工技術を持っている人間は今のハルケギニアを探しても居らず、藁をも掴む思いで貴方を訪ねてきたのです」
少々誇張して事の顛末を説明する。
「ほお。それはかなり私を高く買っているのだな坊主」
「それは当たり前です。今の世界にインテリジェンスアイテムを製作出来る人物が2人と居るとは思いませんから」
「ふむ、そうか。しかし坊主は本当に見た目道理の年齢なのか?その年齢にしては自分の意思をしっかり持っていて、大人と話している錯覚を覚える」
「それは…」
「答えられないか。まあいい。それで?その造って欲しい杖とやらの概要か設計図のような物はあるのか?」
そう問われ俺は設計図を渡す。
手渡された羊皮紙に目を通すフードの男。
「ふむ。これはなかなか面白い。確かにこれを造れるのは自慢じゃないがハルケギニアでは私くらいの
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