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ヘタリア大帝国
TURN136 帰還その三
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 その星域も何もなかった、だが。
 セーラはイギリスと会いそのうえで話したのだった。
「あの、どうもです」
「ああ、宇宙怪獣のことだよな」
「そうです、不思議です」
「大怪獣が二匹もいるとかな」
「普通はありませんね」
「富嶽は日本とシベリアの辺りにだけ出る筈なんだよ」
 イギリスが言うのはこのことからだった。
「凄いローカルな大怪獣だからな」
「しかも出てくるのはこれまでは」
「ああ、一匹だけだった」
「それが何匹もとは」
「本当にわからねえな」 
 首を傾げさせてだ、イギリスも言う。
「この事態は」
「そうした星域はありませんし」
「ああ、俺達の本来の世界にはな」
「そこからもこの世界が私達の世界ではないことがわかります」
「しかしな」
 それでもだとだ、さらに言うイギリスだった。
「富嶽がなんびきもいる世界か」
「関心がありますね」
「とりあえず惑星は調べてないけれどな」
 今はそうした余裕はなかった、宇宙を調べてそうして彼等の本来の世界に帰るだけだ。それで惑星については、なのだ。
「人がいるかもな」
「そうですね、若しかして」
「ああ、どういった世界か」
「そのことも気になります」
 こうした話もした、そしてだった。
 一行は再び銀河を進む、次の星域では。
 今度はニガヨモギだった、さらに。
「エアザウナですね」
「はい、そうですね」
 日本が秋山に応える、二種類の大怪獣が星域にいたのだ。
 しかもだ、さらに。
「どっちも何匹もいます」
「五匹ずつでしょうか」
「また、どうしてこれだけいるのか」
「このこともわかりませんね」
「一匹だけだがサラマンダーもいるぜ」
 イギリスがモニターから言って来た。
「あいつもな」
「それに四国にいるあれもいるな」
 東郷は惑星と一つになっているその大怪獣も確認した。
「まさに勢揃いだ」
「どうすべきでしょうか」
 日本は深刻な顔で東郷に対してどうすべきか問うた。
「ここは」
「そうだな、この星域からは離れよう」
「その方がいいですか」
「ああ、既に次の星域へのワープ航路は発見している」
 だからだというのだ。
「そこを通ってだ」
「今は避けるべきですね」
「ああ、そうしよう」
 こう話してそしてだった。
 彼等は今はワープ航路に全速力で向かった、そうしてだった。
 エアザウナの一匹に気付かれたがそれでもだ、振り切ってそれで次の星域に入ることが出来た、セーラもこのことには安堵して述べた。
「若しエンジンが故障したままですと」
「終わってたな」
「はい、ここに来るまでにですが」
「そもそもここまで来られなかったけれどな」
「今も」
「助からなかったぜ」
 確実にそうなっていたというのだ、エン
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