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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第六十八章 強くあるために《4》
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うしましょう! 不良と、不良と繋がってしまいましたよ! 私、不良なんかと話したことありませんよ――!」
『涙目で不良言うンじゃねえ! オレが泣かしたと思われンだろ!』
 パニック状態の清継に、何やら王政が怒鳴り散らしている。
 同級生だと二人共、どんな時も元気なようだ。とズレたことを思っている繁真だが、落ち着くようにと清継の肩に手を乗っける。
「心配無い。ああ見えて王政は年上好きだ」
『いきなり先輩は何言ってるンすか!?』
「いや、楽しそうだったもので。……つい」
『……つい、じゃないっすよ! なんて言ってる場合じゃねえ。日来の制圧を行ってた戦闘艦が先輩がいる方へ砲撃してたっすけど、どういうことっすか』
 移動中の王政は空気を切りながら、繁真にことの説明を求めた。
 咳払いし、ふざけた態度を正す繁真。清継と代わり、映画面の前に立つ。
「竜神が央信殿の命を狙っている。砲撃はその竜神に対して行ったものだ」
『ンだと!? あの目の前に見える竜がそうか』
 王政は映画面を反転させ、今見えている光景を見せる。
 映画面を見てみると、確かに竜神だ。位置から考えるに数秒前の光景だ。
 竜神が見えるということは王政が、この西貿易区域内にすでにいることは間違いない。
 長を殺させるわけにはいかない。
 そのためには竜神の進行を食い止め、長である央信が逃げ切れる時間を稼ぐ必要がある。
 ならば、と考え。
「王政、お前は長の元へ行き、撤退しろ」
『納得いかねえが竜神相手じゃ仕方ねえか。けど距離的に考えれば先輩達の方が近いっすよね』
「拙者と清継はこれから竜神を相手にする。何処まで保つ分からない。出来るだけ早く行ってくれ」
『貿易区域に入って二キロぐらい進んだっすから後一分ちょっとっす。それまで保たせてくださいよ』
「了解した。ところで玄次郎殿はどうした」
 覇王会隊長である九鬼・玄次郎と、覇王会副隊長である王政は一緒にいると思っていたため、彼のいないのが気になった。
 一瞬、嫌な顔をされたが自分に向けられたものではない。
 玄次郎という名前を出されて、気持ちが顔に出たのだ。
『ああ、あの先輩なら日来の社交員相手に戦うのが面倒臭くなったとか言って逃げ出しましたよ。お陰でオレ一人で戦う羽目になったンすから』
「それはご苦労」
『多分そっちに向かってるンじゃないっすか。オレよりも遅えから後から来ると思うっすけど』
「分かった。よし、清継。竜神相手に拙者達の力を見せる時だ」
「頑張りますっ!」
『精々やられんなよ、な・き・む・し』
「泣いてなんかいま――」
 せん、という前に映画面の画面が真っ暗になった。
 王政が通信を切ったのだ。
 言いたいことだけをいい消えていったのが気に入らなかったのか、感情に身を任せて清継は空
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