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精霊と命の歌
Disc1
音共鳴せしギザマルーク洞窟
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と沈んでいく。

「な、何が起きたのじゃ!?」

「変な物が当たって気絶したように見えたが……なんだ、あれ?」

「きゅーい!きゅーい!」

唐突に気絶して沈んだギザマルークに驚くジタン達。
褒めて褒めてといった感じで頭の上で飛び跳ねてから頬擦りするテア。
なんともいえない状況だ。

それから皆に説明を求められ、僕は分かる範囲で答えた。

「つまり、テアの技が原因だと」

「うん。で、出てきたのが昔一緒に旅をした僕の仲間が使っていたピコハンって言う物なんだ。たまに相手を気絶させる事が出来るんだけど……まさか、気絶させられるなんて……」

「なんとも変わった物じゃの。しかし今回は助かった」

「きゅううい!」

なんでテアがピコハンを使えたか分からないけれど……今はそれよりブルメシアに急がなきゃ!
フライヤさんはギザマルークが操られていた事でブルメシアの危機が思ったよりひどいと思ったみたいですごく険しい表情だ。

「この洞窟を出ればブルメシアはすぐそこじゃ! 急ぐぞ!」

焦る気持ちが強くなる中、僕達は洞窟を抜けてその先の霧の大陸を通ってブルメシアへと向かう。

ブルメシアに近づくにつれ怪しくなる雲行きに一雨来る事を感じながら、それと共に漂ってくる血と煙に嫌な予感を強めていった……





おまけ 
スキット『不思議なポーチ』〜リンドブルムからギザマルーク洞窟の途中〜

「なあ、エミルのそのポーチってどうなってんだ? ウルにあげた野菜もポーチには入りそうにないくらい大きかったし……」

ジタンが不思議そうな顔で質問する。

「え、えーと僕にも良く分からないんだ。このポーチは……その、知り合いが作ったんだけど……」

「その知り合いは何か言ってなかったのか?」

「特殊な呪いがかかっているとか言っていたけれど……結局は闇の秘密とか言って教えてもらえなかったんだ。まあ、見た目以上にかなり物が入るし便利だから今でも使っているんだけれどね」

「それ、大丈夫なのか……?」



スキット2『野菜を買った理由』〜リンドブルムからギザマルーク洞窟の途中〜

「ねぇ、エミル」

「ん? どうしたのビビ」

チョコボに乗りながらビビが話しかけてくる。

「チョコボにあげてた野菜ってどうして買ったの? チョコボの事知らなかったみたいなのに……」

「それ、オレも気になるな。何でだ?」

「え、えと珍しい野菜って言われて料理に使えるかなって思って買ってみたんだ」

「エミルは料理作るアルか!」

横からジタンも会話に加わり、さらにクイナが凄まじい勢いで話に食いつく。

「う、うん。結構料理は好きなんだ……」

「へぇ、エミルは料理作れる
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