暁 〜小説投稿サイト〜
精霊と命の歌
Disc1
音共鳴せしギザマルーク洞窟
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戸惑うビビにモグミはクポの実を持っているかと聞くと、リンドブルムでもらったらしくモグミにあげた。
するとモグミはクポの実があると旦那さんのモーグリが凄まじい勢いで飛び出してきた。
あれ? 何か見覚えのある光景……
クポの実を持って走り去る旦那さんモーグリにモグミさんは僕達に礼を言って追いかけて行った。

僕達はその後、進んだ先の部屋で再びモグミさんと会ってモグミの旦那さんのモグタからホーリーベルと言うちょっと今までのベルとは違うベルをもらい、進めなかった洞窟出口に繋がる部屋に向かうと瀕死の兵士がいて、その人から妙な二人組みによってこの洞窟の主であるギザマルークが操られているという。
そして話を聞き終えた時、水路から巨大な水竜のようなモンスターが現れる。

「ギザマルーク様を鎮めるのじゃ!」

「わ、分かった!」

あれが、ギザマルークだったんだ……
何とか正気に戻させないといけないけれど、手加減をするには苦しい相手みたいだ。

「ファイア!」

「ギシャアアア!」

ビビがファイアを放つとギザマルークは苦しげにうめき、奇妙な声を出す。

「!?」

「どうしたの!? ビビ!」

ビビの様子がおかしい。咽喉に手を当てているけれど……

(あいつ……話せねぇんじゃないか!?)

(ええっ!?)

じゃあ、あの声には話せなくなる効果があったの!?
魔法が使えなくなって混乱から無防備になったビビにギザマルークが攻撃する。

「ビビ、一旦下がって! クイナ! ビビにこれを!」

ビビへの攻撃を剣で弾いた後、リンドブルムで買ったやまびこ草というのをクイナに渡してビビと共に下がらせる。
その間にフライヤさんは狩猟際で見せた高く飛んで攻撃する戦い方で、ジタンは新調した盗賊刀という左右両方に刃のある特殊な剣で戦っていた。
僕も戦いに加わりつつ、考える。

(あんまり傷つけずに気絶させられれば良いんだけれど……)

(確か、コレットがピコハンとか言う技で敵を気絶させていた事があったな)

(でも、僕にあの技は使えないよ……コレットはどうやって使っていたんだろう……)

そう考えていると頭を軽く叩かれる。

「へ?」

頭の上には相変わらず乗っているテア。
あれ? チョコボ達について行ったと思ったけれど……何時の間に頭の上にいたんだろう?

「きゅ! きゅーい!」

(何か、技を発動させようとしているみたいだぞ)

(え?)

「きゅー!」

ぴょんっと落ちないように僕の頭の上で飛び跳ねたテア。
するとギザマルークの頭上に光が現れ、そこから現れた物がギザマルークに当たってピコっと音がする。

「へ?」

気絶したギザマルークは崩れ落ちるように水路へ
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