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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第310話】
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よ、ヒルト♪」


 珍しく声をあげるシャルにびっくりするが、続けざまにラウラが――。


「む? なら私もヒルトと共に回りたいぞ。 ――私の嫁である以上、断る理由はないだろ、ヒルト?」


 腕組みしつつ真っ直ぐと見つめてくるラウラ。


「わ、私もお兄ちゃんと一緒に回りたいかな? ほ、ほら、美味しい食べ物巡りとか♪」


 人差し指を立て、美冬がやって来る――更に。


「じ、じゃあせっかくだし、私もヒルトと回ろうかな? ……た、たまには良いでしょ? 幼なじみだもん」


 そう言って視線を逸らすもチラチラと俺を見る未来。


「……うーん、じゃあ誰か一人ってなると後で大変だから一人約十分で回らないか?」


 本当なら、一人を選んで回りたい所だが目に見えて落ち込むその様が目に浮かぶ為、良案とは言えないが提案すると――。


「……そうですわね。 それなら誰に対しても不公平な事にはなりませんもの」

「そうだね。 ……例え十分でも、ヒルトと二人きりだし……」

「ふむ。 ……十分か、なら何処を回るか模索せねば」

「お兄ちゃんらしいね〜。 ……き、嫌いじゃないけどね」

「とりあえずじゃんけんで誰が先に回るか決める? 私は行くところ決まってないから最後で良いけど」


 ワイワイざわつき始める中、真っ先に手を上げたのは――。


「じ、じゃあ僕からで良いかな? もう行く場所決まってるから♪」


 真っ先に上げたのはシャルだ。

 そんな様子にセシリアが――。


「お、お待ちくださいな! わたくしも既に決めてありますの、ここはじゃんけんで――」

「ならば私もじゃんけんに参加しよう。 もう行く場所を決めた」


 ――という事で、セシリア、シャル、ラウラの三人がじゃんけんをすることに。

 ……何だか、こうしてると女尊男卑かどうかがわからなくなってくるな。


「「「じゃーんけーん……ぽん!」」」


 ……考え事をしてる間に既にじゃんけんが始まり、一瞬で決着がついていた。

 夏はあいこだったのに――因みにじゃんけんの勝者は……。


「えへへ……♪ 僕の勝ちだね♪」


 シャルだ――何だかここ一番に強い気がするな。


「ま、負けましたわ……。 ですが、二番手はラウラさんに譲りませんわ!」

「フッ……。 笑止……私が二番をもらう!」


 そう言って直ぐ様じゃんけんを開始する二人に、美冬と未来は苦笑しながら眺めている。


「じ、じゃあ早くいこっ? 時は金なりって言うでしょ?」

「おわわっ!?」


 急に手を引っ張るシャルに、足が縺れそうになるも何とか体勢を崩さずに
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