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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第310話】
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「一応休憩らしいが成樹はどうする?」

「ん? せっかくだし、僕はここで手伝うよ。 ……それに、ヒルトは少し休憩しないとね? 皆の為にも」

「ん?」


 そういや体勢を整えるって事は現状の接客班も休憩時間って事だよな。

 ……そう思ってると、篠ノ之が――。


「さあ行くぞ一夏! 休憩時間はあまり無いのだからな!」

「え? お、俺は弾と一緒に――」

「わ、私と一緒だと嫌だとでも言うのかッ!? えぇぃッ! いいから着いてこい馬鹿者!」


 ……そんな馬鹿らしいやり取りをしながら無理やり一夏を連れ去る篠ノ之。

 ――そういや、成樹の仕事ぶりにケチはつけなかったが、一夏よりも人気があって仕事が出来る辺りはあまりよく思わなかったのか睨んでたな……。

 ……いや、いつもあんな目付きなだけかもしれないが。

 ――本当、外見スペックは高いのに中身が残念だと韓国の次世代戦車、K2を思い出させるな……。


「……篠ノ之さんって、テレビでいってた報道とは違うんだね?」

「ん? ……そっちではどんな報道されてるんだ? 此方も入るには入るが、基本皆が音楽番組やバラエティーばかりでニュース見れないんだよな……。 投影ディスプレイも高いし」

「そうなんだ? ……んと、テレビの報道だと『品行方正で大和撫子』って感じで言ってたかな?」

「……見た目だけならそうかもな」


 ……こんな内容だから、マスコミは嫌われるんだよ。

 ……とはいえ、やはり篠ノ之束の妹だから、下手に批判するよりはスターやアイドルみたいに持ち上げるのが良いという判断だろう。

 ――何にしても、あいつ自身が変わらないと流石に擁護されなくなるとは思うが。


「……そうだ成樹。 俺が居ない間、多分女子が色々成樹に近付くが――」

「大丈夫だよ。 ……僕自身、今は紅茶に恋をしてるからね。 ――まあ、恋愛したくないって訳じゃないけど、彼女作るときは自分で見つけるから」


 言いながらネクタイを再度締め直す成樹を見て、微笑を溢すと俺は――。


「なら安心だ。 んじゃ……一時間ほど休憩してきますかね」

「うん。 行ってらっしゃい」


 絶やさぬ笑顔で見送る成樹――と。


「あら? ヒルトさん何処かに参りますの?」

「ん? あぁ、休憩がてら色々見ようかなってね」

「で、ではわたくしと一緒に回りませんか? せっかくですし、わたくしは貴方のお供をしたいのですが……」


 胸に手を当て、ニコッと微笑むセシリア――と、ラウラと話をしていたシャルがそれに気づき。


「あああっ! ぼ、僕だってヒルトと一緒に回りたいのにセシリアずるいよ〜。 ぼ、僕と一緒に回ろう
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