スーパーロボット大戦OG外伝
0562話
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力と再生能力は厄介極まりないな。
「彼だけによそ見をしていてもいいのですか?」
こちらへと振り向こうとしたダークブレインだったが、その前にグランゾンの姿が急速に接近する。
「グランワームソード」
シュウの呟きと共に空間に穴が開き、そこから1本の長剣が姿を現す。そのままさらに背後のブースターを噴射し、速度を上げたままダークブレインの懐へと入り込む。それを叩き落とそうとして振るわれた腕を回避しながら幾度となく振るわれるグランワームソード。ニーズヘッグよりも10m近く大きい為に、ダークブレインに対して振るわれる1撃もまた、同様に重く鋭いものとなっている。鬱陶しそうに振るわれるダークブレインの腕だが、その攻撃を回避してはグランワームソードで斬り付け……
その鬱陶しさにいい加減焦れたのだろう。ダークブレインの背後から再び3つの端末が放出された。
「させるかっ! T.T.キャノン!」
グランゾンの相手をしているダークブレインの背後でツインドライブと、ヒュドラのスラスターを使ってその場で強引に半回転。同時にヒュドラに内蔵されているT.T.キャノンからビームが放たれ、T-LINKシステムを通して注ぎ込まれた俺の念動力に従い、空中で複雑な軌道を描きつつグランゾンへと向かおうとしていた3つの端末を消滅させる。
「ついでだ、これも食らえ!」
ヒュドラの前2つに内蔵されているランツェ・カノーネ2門の砲門をダークブレインの背中へと向け、トリガーを引く。次々に放たれる貫通力の高いビームが、殆ど誤差も無くダークブレインの背中に次々に命中する。
さすがに防御力自慢のダークブレインとは言っても、ランツェ・カノーネ程の威力を持つビームを連続して同一ヶ所に、しかも殆ど誤差もなく食らっては再生が追いつかないらしい。ビームの命中した部分の周辺が盛り上がって傷を塞ごうとするが、それよりも前に次のビームが着弾。傷口を広げ、それを再生する前に再び次のビームが……と繰り返されていく。
幸いなのは、ダークブレインがバリア系の特殊能力を持っていない事か。Eフィールドのような、ダメージ軽減系のバリアを持っているとこの再生能力とは最悪の組み合わせだったのだが。
「私から逃れられるとお思いですか?」
ダークブレインの前方でグランワームソードを振るっていたグランゾンが、突然ダークブレインの上へと姿を現し、落下しながらその頭部を斬り裂いていく。
ちっ、短距離の転移に関しては完全に負けてるな。まぁ、システムXNは元々平行世界間の転移や、長距離の転移に適したシステムなんだから無理もないが。
『お前達に計れぬ叡知が……ここにはあるのだ』
ダークブレインの、ある意味で負け惜しみとでも言うべきその言葉を聞きながら、ランツェ・カノーネ
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