第一話 【ゼロ魔編】
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故気づかなかったんだ。
「かーさま。ありがとうございます!」
「え?アオ?」
行き成り大声を上げた俺をビックリしながら見つめる母を尻目に、俺は勢い良く部屋を飛び出した。
思い立ったが吉日。
俺は早速セバさんを護衛に付けて、町まで駆けていった。
そして武器屋を回ること3軒。
やはりインテリジェントな武器は珍しいのかどの武器屋も扱っては居なかった。
くそう、なんなんだ?武器屋の隅に偶々陳列していた喋る伝説の剣をゲットできるサイトが羨ましい。
この際王都までいってデルフを……いやまて、それはダメだ。
それは余りにも危険だ。
この前調べたところによると、テンプレよろしく俺もどうやら物語のヒロインであるルイズと同年代に生まれてしまったようだ。
ルイズは調べられなくても、王室の人間のデータは貴族故に直ぐに手に入れることが出来た。
それから計算してみたところ俺はルイズの1歳上と言うことらしい。
これが神様から能力を貰った最強オリ主なら空気も読まずに原作ブレイクに勤しむのだろうが、残念ながらそんなチート能力を貰ったわけではない俺としては死亡フラグ渦巻く物語の渦中にわざわざ関わる積もりは今の所無い。
大体物語りと言う物はオリジナルが一番上手く納まるようになっているはずだ。
わざわざ改変する事もあるまい。
…俺が居る事によるバタフライ効果までは責任は持てないけれど。
だがしかし、もはや近場の武器屋は総て回ってしまったしどうするか。
そうして街中をトボトボ歩いているとマジックアイテム屋が目に入った。
しかも真昼間だと言うのに店の中は薄暗く、見るからに怪しいいオーラをかもし出している。
マジックアイテムか。
うーむ、インテリジェンスソードも分類はマジックアイテムか?
もしかしたら武器ではなくても意思を持ったアイテムがあるかもしれない。
そう思って俺はその怪しい雰囲気が立ち込める店のドアを開いた。
チリンチリン
扉に備え付けられた呼び鈴代わりの鈴の音が響く。
雰囲気に呑まれたセバさんが俺を止めるのを押し切って俺は扉をくぐる。
ぐるりと店内を見渡すと秘薬類も陳列されているが、それ以上に怪しい商品の数々。
竜の鱗やツメ、グリフォンの尾羽、その他俺では判別の出来ない数々の商品。
「…いらっしゃい」
「ひぃ!」
突如店の奥からかけられた、ひしゃがれた声に俺は驚きの声を上げつつ振り返り、確認する。
するとそこには60歳ほどの老婆がカウンターに座ってこちらを見ていた。
とんがり帽子のローブを羽織りその姿は御伽噺に出てくる悪い魔女のような姿だ。
恐らくこの店の店主だろう。
「何かお探し
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