第一話 【ゼロ魔編】
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間にかラインに上がっていたことにも気づかなかったくらいだ。
だが此処に来て俺は大きな壁にぶつかってしまった。
そう、それはこの間の魔法の練習中にハイになって本格的に魔砲少女の真似事をしようとフライで飛びながらフォトンランサーを撃とうとした俺を誰が責める?
リリなののファンならば空中戦に憧れるでしょう?
そして俺はものの見事に落ちました。
運良く足元から着地出来たのと、高さが余り高くなかったのが幸いして両足の骨折だけで済んだけれど。両親にはかなり心配をかけてしまった。
高額な水の秘薬を頼んでもらわなければ、下手をしたら変な風に骨がくっついて一生歩けなくなったかもしれない。
くそう、ゼロ魔の魔法ではフライを使用中は他の魔法を使うことが出来ないということを失念していた。
これでは華麗な空中戦など夢のまた夢。
鬱だ。
その日から2ヶ月ほど、俺は魂の抜けたように部屋で一日ボーっとしている日々を過ごした。
「アイオリア、具合はもう良いの?」
骨折事態は既に完治しているのだが、今までの俺と違い全く外に出ようとしない事に心配した母が声をかけてきた。
「かーさま。体は大丈夫です」
「そ、そう?なんだか元気が無いみたいだけれど」
「少し魔法で」
俺は少し言いよどんだ。
「魔法?お母さんでよければ相談にのるけれど?」
優しい母の言葉に俺は少し間を置いてから話始めた。
「えと、その」
「うん」
「フライの魔法を使いながら、他の魔法を使うにはどうしたら良いのかなと思いまして」
そう打ち明けた俺の言葉に暫くして、母は答えた。
「うーん。もしかしてこの前アオが大怪我を負ったのはそれが原因?」
「はい」
「そっか」
その言葉に納得する母。
「フライで空をとびながら他の魔法をねぇ。それって、風竜とかに乗ったりして空を飛びながら自分は魔法を使うって事じゃダメなの?」
それじゃあダメなんだよ。俺がしたいのはあくまで自分自身による空中飛行による空中戦であって他の手を借りるような事じゃ意味がないんだ。
ん?待てよ。
自分自身では2つの魔法を一緒には使えない。
だけど、もしも何かのマジックアイテムで空を飛べるとしたら、もしかしたら行けるかもしれない。
それこそ地下水みたいなインテリジェンスな武器を杖にすれば地下水と自分とで二種類の魔法が同時に使用できないか?
型月の魔術師も言っていたではないか!
無ければ他から持って来ればいいと!
ん?今何か重大な単語が出てこなかったか?
えっと?
そう!そうだインテリジェンスだ!
リリなのにおける熱い相棒、インテリジェントデバイス。
何
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