『第三十五話』〜夕方の買い物〜
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
………
――――モォオオオオオ!!
「誰かぁああ! そいつ等を止めてぇええ!!」
「こんチクショオオオオオ!!!」
脱走しだした牛の大群を捕まえたり……………
気がつけば、家を出てから一時間以上が経過していた。
「アイツ等を交わしたと思ったのに、何でこんなことに……」
[(凄いなお前…大人の姿になった途端いろんな事に遭遇して……将来トラブルメーカーになるんじゃないか?)]
「そんなこと言わないでくれ。気分が余計に落ちる……」
俺なにかに憑かれてるんじゃないだろうな? 違うか? 憑かれてたらすぐわかるだろうし……
「早くしないと途中の料理がダメになっちまうな……急ぐか」
走り出そうとしたその時
「本当にごめんなさい!!」
突如、聞き慣れた女性の声が俺の耳に入った。
「この声は……」
声のした方に目を向けると
「美由紀さん…だよな?」
美由紀さんが数人の男と話をしていた。が、その雰囲気はお世辞にも穏やかとは言えない、というか危なげな状況だった。
「はぁ、時間が無いってのに……」
俺は美由紀さんの元に向かった……
美由紀side
「だ、だからごめんなさいって……」
「あぁん? あやまりゃ済むと思ってんのか嬢ちゃん?」
運が悪いなぁ。翠屋の手伝いの為に急いで帰ろうとしたら、この男達の一人にぶつかってしまった事から理不尽な因縁をつけられてしまった。
「そんな…どうすれば許してもらえますか……」
「きひひひひ、決まってんだろ? 俺達と付き合ってもらうのさ。」
「そんな…」
下卑びた笑いは其れだけで虫唾が走る。
周囲に人は居るものの、係わり合いに為りたくないのか誰も助けようとしない。
強さには自信があるけど、相手はかなり多い。他の男を相手にしている間にやられてしまうだろう。
(誰か…恭ちゃん…お父さん……)
無意識に家族に助けを求めてしまう。
そして天はその願いを受け入れ、少し違う形で返してくれた。
「美由紀さん? こんなところでどうしたの?」
知らない男性の声がした。
声がした方を向くとやはり知らない美男子が片手をあげて歩いてきた。
「え? あなただr「確か桃子さんに急いで帰るように言われてたんじゃなかったっけ? 早く帰った方がいいよ」」
「あぁ!? なんだてめぇ?」
「お前等が因縁つけてる奴のクラスメイトかな」
「ねえちょっと「はい、ちょっと待とうか」な、何?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ