『第三十五話』〜夕方の買い物〜
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ん!!」
「…………」ボ~~
「どうしたのお母さん?」
「…はっ! な、何でもないわ……」
「?」
みたいな事や……
「ひ、引ったくりよ〜〜! 誰か捕まえて〜〜!!」
前方からバイクが猛スピードで近付いて来た。その後方には跪いている女性、どうやらバイクに乗っている男が引ったくり犯らしい。
「退きやがれぇぇぇぇぇぇ!!」
俺に向かって突っ込んでくるバイク。
「お前がな」
横にずれ、擦れ違い様にラリアットをかます。
「ふんっ!」
――ゴキャッ!
「ぎゃあ!?」
男が後方に吹き飛び、主を失ったバイクはしばらく進んだ後ゆっくり倒れた。
「ピクピク………」
「やり過ぎたか?」
変な音がしたが……まぁいいか、俺は悪くない。
「あ、あの……」
被害者の女性がやって来た。
「盗られたのはこれですか?」
男が持っていたバッグを渡す。
「はい。あの……ありがとうございました」
頭を下げる女性。
その後、警察がやって来て、男は連行されていった。
「さて…と」
「あ、あの…もしよろしければお礼を……」
「いいですよそんな、当然の事をしただけですから。それじゃあ俺はこれで……」
「待ってください! せめてお名前を……」
「名前? 俺の名前は……」
待て。普通に名乗ってもいいのか?
[(いつもの言っときゃいいだろ?)]
「(それもそうか)」
「……通りすがりの死神です。それじゃ」
そう言ってその場を後にした。
「行っちゃった。でも……素敵な方」
など……
他にも……
「お母さ〜〜ん!! どこ〜〜〜!?」
「どうしたんだ?」
迷子の男の子を宥めながら母親を捜したり…
「本当にすみませんねぇ」
「いや、これくらいなら……」
横断歩道で立ち往生していたおばあさんを反対側まで背負っていったり……
「すみません、この場所にはどうやっていけばよろしいでしょうか?」
「この道を真っ直ぐ行ってもらった後、突き当たりを右に曲がってその後……」
道に迷っていた男性に道を教えたり………
「近づくんじゃねぇぞ! 近づいたらこの餓鬼を殺すぞ!!」
「死ぬならお前だけで死ね」
――ゴスッ
「グハッ!」
「あ、ありがとう! お兄ちゃん!!」
「もう捕まるなよ」
なんか拳銃を持った男の人質になっていた子供を助けたり…
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